夜行日帰りで登れる百名山 |
御嶽山 おんたけさん (2524m) |
リーダー 加藤正 |
2008年10月12(日) |
総L兼1班L加藤(正)、SL寺尾、森、高橋(恭)、中村 内田、小川、山田、鈴木(義) 2班L和田、SL平田、別所、加藤(由)、加藤(利) 山崎、古川、千葉、遠藤、引馬、武藤 20名 |
10月11日(土)午後11時(23時)昭島駅南口ロータリーからバスにて集合出発 コース概要 中級 所要時間/5時間40分 昭島駅南口ロータリーリー → 中央道塩尻IC → 国道19号 → 元橋から県道256号 → 田の原天然公園 → 70分 → 八号目石室 → 60分 → 王滝頂上2936b → 20分 → 剣が峰3,067b → 二の池 → 9合目覚明堂 → 40分 → 女人堂 → 50分 → 飯森駅 → 御岳ロープウェイ利用 → 鹿の瀬駅 → バス乗車 → 往路を復路として昭島駅 木曽の御嶽山は、今回、初めて訪れることとなった。それまでは御嶽教で知られた信仰の山という見方をしていて、なんとなく白装束の行者さんと一緒に山を登るのが鬱陶しいということで敬遠していた山である。しかし標高3067bの堂々たる山であり、やはり一度は登ってみたいと思い、今回10月の例会に入れた。 10月12日はもう高山では秋から冬への端境期であり、いつ冠雪してもおかしくない。登る途中で猛吹雪などと言うのは願い下げであり、天気に恵まれることを内心願っていたところなんと望んでも得られないような快晴であり、早朝、まだ真っ暗な田の原自然公園駐車場に到着し、仮眠中のバス車窓からは御嶽山が金色のモルゲンロートに燃えていて、登高意欲をそそる。 5時半に2班に分かれて出発する。しばらく参道を歩き、やがて山道にさしかかると、まず飛び込んできた展望は中央アルプスであり、左端は鋸岳から甲斐駒ヶ岳があり、右端にはたおやかな恵那山が見える。さらにのぼるほどに八が岳連山に浅間山が見えてきた。好天であり、展望はいい。言うこと無しであり、楽しめる。さらに山腹は緑の中にところどころ真っ赤な紅葉をみて、色鮮やかである。八合目、九合目あたりでは富士山も見え、その脇には塩見岳もみえていた。このあたりの登りは厳しい登りであり、さすが3,000b峰である。どこか富士山の登りに似ているようでもある。 王滝頂上に出て、さらに剣が峰を目指す。鋭い剣先を突き立てたような剣が峰を登れば北アルプスの展望が広がるであろうと思うと足取りは速くなってしまうが、さすがに風格有る剣が峰の登りはきつかった。 山頂に到達する。乗鞍岳、北アルプス連山が堂々たる姿を見せ、今日は360度の展望をほしいままにすることが出来る好天に感謝。今夏登った白山も見えた。しかし10月中旬いつ冠雪してもおかしくないのに剣が峰から見る連山はどこも真っ黒い地肌を出していて新雪の到来は未だ遠いのかと思う。 今日は天気に恵まれたことだし、この機会にお鉢巡りをかんがえるが、70才以上の高齢者が3人おり、この方達の同意が得られず断念し、2の池から御嶽ロープウェイに向かうこととする。 頂上で充分展望を楽しんだが、下山路のこれからは、ロープウェイ駅に至るまでの紅葉を楽しみにして下る。 もう八合目も近いと気がゆるんだ瞬間、事故は起きた。メンバーのUさんが妙な姿勢で転倒し足首をひねって骨折した。足首をみたところ骨が浮き出ており、骨折に間違いない。応急措置として添え木をあて固定する。次は出来るだけ早く医者にみせることであり、負傷者を背負い、負傷者と背負う者の転倒をなくすために背後からビレイをとり下山することとする。 背負う者4人交替、これをビレイする者2人、背負う者の荷物を外のメンバーが背負う。救急車の手配のため女人堂の小屋まで走る者2名など総勢20人の各自がなんらかの役割を分担し、自力救済につとめる。 これが比較的効率よく運び、途中で救急隊にも助けられ、ロープウェイでは特別の扱いを受け、負傷者は付き添い2名とともに待ち受けた救急車で県立木曽病院に搬送され治療を受けることが出来た。診断の結果は思いの外軽く、一旦は帰京し治療するということであり、その後、負傷者と付き添い2名をバスにピックアップし、東京に帰ることが出来た。 |
(記:加藤正) |
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