白銀の八ヶ岳を豪快に登ってみよう!!
【予約】  八ヶ岳核心部 赤岳(2,899m)
リーダー GABIBO
2017年3日4日(土)5日(日)

L:GABIBO、SL:SU-SAN、グッチN、ポッポ、IKE、山タカシ
  計6名

4日(土) 昭島駅6:30→八王子IC→小淵沢IC→9:00美濃戸口→北沢経由→12:30赤岳鉱泉(泊)
5日(日) 赤岳鉱泉7:10→中山乗越→8:00行者小屋→文三郎尾根→10:05赤岳山頂→文三郎尾根→11:30行者小屋→中山展望台(中山乗越)12:17→赤岳鉱泉13:00→美濃戸→15:10美濃戸口→富士見高原鹿の湯17:00→19:50昭島駅

天気予報
4日(土):日本の南海上の高気圧に覆われるため、晴れる。南八ヶ岳や天狗岳~箕冠山の稜線では昼過ぎにかけて西風がやや強まるが、午後は次第に落ち着いていく見込み。
5日(日):引き続き、本州付近は高気圧に覆われて晴れる。午後は高気圧の後面に入るため、上層の雲が広がる時間も。風は朝のうちまで南八ヶ岳の稜線でやや強いが、日中は落ち着いていく。
担当予報士:猪熊

4日(土)
 冬山から春山への移行中である3月4日-5日に例会計画赤岳山行を実施するに当たって、計画段階からこの山行実施は第一に好天に恵まれることを条件としていたが、天気予報はまさに好天の予報であり、直ちに実施を参加各員に連絡し、4日昭島駅に6時30分に集合し、車2台に分乗、中央高速を走った。高速が混雑していたこともあって八が岳登山口美濃戸口9時に着いた
 本日は赤岳鉱泉にアプロ-チするだけ、急ぐこともなくよく整備された北沢を辿り、12時30分に赤岳鉱泉に到着し、宿泊する。夕飯のメインは豚肉のシャブシャブであった。

5日(日)
 5時頃から赤岳鉱泉の出口は早くもそれぞれの目的の山に向かうべく騒々しかった。
我々6人は6時の朝食を摂り冬山装備を調え7時に鉱泉を出る。
 無風快晴であり、絶好の登山日和である。中山乗越からは横岳の岩場帯にある大同心、小同心の岩峰が空に突き上げているのは見事だ。
 行者小屋から文三郎尾根に入る。樹林帯を抜けるといきなり急斜面の雪稜の登高となる。文三郎尾根は深い雪に覆われていて見事な雪稜であり、尾根のいろいろな障害物が雪に覆われてなくなり意外と登りやすい、全員一列となりグングン高度を上げる。
 朝日に輝く阿弥陀岳の勇姿は圧倒的である。赤岳西壁は黒々としている。赤岳北峰リッヂはかつてリ-ダ-が冬登攀したところだ。もう半世紀以上前のことになる。
 全員雪稜の急斜面に緊張しつつ苦しい登高を終えて文三郎尾根の肩に出る。冬、ここは猛烈な風に見舞われる所であるが、本日は多少の風が吹いている程度であり、心理的には楽だ。
 左に回り込む感じで岩場に入っていく。鎖場もほとんど雪の中で、鎖の一部と支柱がところどころ見えているだけである。ここまでは先行パ-ティ-が踏み固めてくれたトレ-スをたどって来たが、さらにトレ-スは上へ伸びる。
 どん詰まりまで突き上げると頂上稜線にでる。
岩場帯にトレ-スが伸びていてそれを辿り、右側の雪面のトレ-スに誘われて岩場を離れて雪面を登るがこれは悪かった。滑落すれば大門沢に一直線だ。なんとか乗り切り赤岳南峰2899メ-トルの山頂に出た。
 無風快晴の頂上に登れたことを全員誰ともなく感謝、感謝だ。360度の展望が楽しめる。富士山、南アルプスの甲斐駒ヶ岳、北岳、中央アルプス、などが望める。
 しばらくの時間を楽しみ、往路を復路として、下山することとする。一歩一歩ごとに慎重に下る。6人それぞれがすべて自分の下山の一歩一歩に集中している。リ-ダ-の一瞬の不覚にも気づかなかったという。緊張がゆるんで来たのは文三郎尾根に入ってからだ。下山していった先行パ-ティ-がステップを刻んでいった後を辿り、急斜面の雪稜もなんなく下り樹林帯となり、ようやく緊張を解く。
 朝8時すぎに通過した行者小屋に着いたのは11時30分、3時間30分の緊張であった。
 帰路は中山展望台に寄り、登って来た赤岳から右へ中岳、阿弥陀岳。左には横岳の岩場帯を展望する。登ってきた山、赤岳を振り返る至福のひとときだ。
 再び赤岳鉱泉にてアイゼン外の重装備を外し、気持ちも軽く、足取りも軽く美濃戸口に下山する。
 今回の赤岳登山計画は好天のみ実施する。悪天が見込めるとき、もしくは悪天に遭遇する際は即中止撤退することで計画したが幸いなことに好天に恵まれた。しかも無風快晴という絶好の条件下で素晴らしい登山をあじあうことが出来た。夏の赤岳を登ったことがない人にも登れた。といってもいつもアルコの例会に参加しているから出来ることで、普通なら冬山の赤岳には登れないが、今回は無風快晴に恵まれ登れたことは幸運であった。

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