白銀の八ヶ岳を豪快に登ってみよう!!
【予約】 八が岳 赤岳 2890m 
リーダー GABIBO
2018年24日(土)~25日(日) 快晴

L:GABIBO、KINYA、SL:(記録)サンコ-さん
 3名

24日 昭島駅前6:30→八王子IC6:41→双葉SA(7:42)7:50→諏訪南IC 8:17→美濃戸(8:31)8:50→美濃戸山荘(10:02)10:08→堰堤広場(11:03)11:10→北沢→赤岳鉱泉12:30

25日  起床5:30 朝食6:00 出発7:10
行者小屋(7:58)8:05→文三郎尾根→中岳分岐標高2600m/9:40→文三郎尾根→行者小屋(11:09)11:19→中山展望台(11:40)11:50→赤岳鉱泉(12:20)12:30→北沢→堰堤広場13:20→美濃戸(14:00)14:05→美濃戸口(15:00)15:05→樅の湯(15:20)16:03→諏訪南IC16:18→八が岳SA(16:30)16:53→談合坂(17:20)17:32 →八王子IC 19:43→昭島駅20:00

車費用 ガソリン2,739円+高速料金2,460×2 駐車場1,000
     計8,655円 

 3月20日から21日に掛けての低気圧の通過から大雪を各地にもたらせていた。奥多摩でもSNSで募集した中国人を含む14名が遭難しており、八が岳の降雪状況が懸念される状況で予定通り出発した。

24日 快晴の中、車を順調に走らせ昭島を出てから約2時間で美濃戸口に到着する。すると小同心クラックをガイドとともに登攀するという会員の中嶋夫妻に会う。2年半振りだろうか、彼等は車で美濃戸まで走るという。
 我々は春の雪解けが進む美濃戸まで約1時間掛けて歩き、結局、赤岳鉱泉まで歩き始めてから4時間で到達する。4時間ゆっくりと歩いた結果、久しぶりの空腹感で、赤岳鉱泉の名物?味噌ラ-メンを美味いと平らげる。
 同室には国際ガイドがヨ-ロッパアルプスの登山事情の蘊蓄をいろいろと語っていたらしいが私は1人で玄関脇のスト-ブで暖まりながらビ-ルを呑んでいて聞き漏らした。 また、今晩も野菜サラダとステ-キが夕食であった。

25日 快晴申し分なし。ゆっくり行者小屋を目指す。行者小屋から文三郎尾根へのトレ-スを追っていく、尾根にでたところでトレ-スは消えた。引き返すと、後ろから追ってきたガイドを先頭にする20数名の団体さんが消えたトレ-スのところから樹林帯の中にラッセルしながら突進してゆく。なにを考えているガイドなんだとあきれながら、我々は別のトレ-スを追い文三郎尾根へ導かれた。
 樹林帯を抜けたところから見る赤岳西壁から肩にかけてはたっぷりの雪壁である。烈風のせいか赤岳が雪煙をあげている。相当な風が吹いているようだ。はるか上にはなんパ-ティ-も取り付いているのが見える。
 文三郎尾根はのっけから急登だ。真直線にトレ-スは伸びる。雪量は新雪が50㎝から1mくらいであろうか。12本アイゼンの爪が役にたたないのでろうか、滑る、滑る。労力を浪費しながら高度を稼ぐ。
 昨年3月初めに赤岳に登った時とは雪質はまったく異なり、滑りやすい雪質に神経を使う。強風から雪片がトレ-スを埋めたちまち消えかかる。
 標高2600m地点の中岳分岐(文三郎の肩)に1時間ほどで到達した。ここから頂上まで烈風地帯をとおりぬけ岩場の蔭に回り込めば風も弱まり、岩場を乗り越え頂上稜線にでれば山頂だとは分かっているが、今日はここまでで体力は一杯一杯、すべりやい雪質になんとなくいやな予感もあり、申し訳ないが撤退を表明した。 
 気が抜けた下降は危険である。少しのことで転滑落の危険がある。なんとか危険地帯をのりきりあとわずかで樹林帯という所でリ-ダ-である私が転倒、4乃至5mくらい滑落したところで雪上に出ていた夏道の鎖をとっさにつかんで滑落を止めた。
 行者小屋に帰り着く手前から上空にヘリコプタ-が何機も飛んでいてうるさいくらいだ。赤岳山頂でなにか事故でもあったのではないかと推測した。ヘリの爆音はそのあとも何時間も続いていて気分のいいものではなかった。
 阿弥陀岳で午前8時半ころロ-プで結ばれていた7人が滑落し3人が心肺停止というニュ-スに接したのは樅の湯で一風呂浴びたあとであった。



    

雪煙あげる赤岳



 阿弥陀岳


 
 
行者小屋前


 

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