夏山 東北名山特集 めったに行けない山、この機会に!!
 秋田駒ヶ岳 早池峰山 
 リーダー   加藤正
2010年7月23日(金)〜25日(日)
参加者  L:加藤正、森、山田、平田、矢部、加藤利、別所、鈴木義、野口板谷、増田、仁科明、遠藤、加藤由、古川、高橋恭、石村、渡辺
参加18名

7月23日(金)夜行バスにて車中泊
7月24日(土)秋田駒ヶ岳
7月25日(日)早地峰山

L 加藤正  SL 矢部・鈴木義  会計 増田・遠藤

第1日目 7月23日(金) 21時  昭島駅南口集合 バス乗車出発
 八王子IC→中央道40キロ→首都高→29キロ→川口JCT→東北自動車道→522キロ→盛岡IC→国道46号線→田沢湖町経由→341号→県道で秋田40キロ→田沢湖 計631キロ   車中【泊】

 昼間は猛暑でどこにいても暑い。今日のような日はバスの冷房が心地よい。28人乗りのバスの20席は男性10人がそれぞれ2席を一人で占めるが、残り8席は女性8人で二人並んで座り窮屈な思いのままバスは盛岡ICで秋田方面に向かった。


第2日目 7月24日(土) 秋田駒ヶ岳△(1、637b)二百名山

 田沢湖湖畔→シャトルバス→駒ヶ岳八合目駐車場→8合目駐車場→30分→片倉展望台→30分→阿弥陀池→20分→男女岳(1637b)→阿弥陀池→60分→駒ヶ岳八合目→岩手網張温泉   登り下り標高差337b

 雨が降っている。太平洋高気圧に恵まれていたここ2週間の天気も今日に限っては崩れていて雨となってしまった。
 朝早く田沢湖近くのコンビニに着いて小憩、朝食を摂るが、心は晴れない。今日一日をどう過ごすか思案するが、いい考えは浮かばない。長距離を一人でがんばってきたエーアイ観光のドライバー市さんより 「田沢湖を巡り『たつ子の像』まで行ってみますか」 との提案があり、しばらく天気の様子見も兼ねて、あの伝説の『『たつ子の像』に行くことにする。
 日本一深い湖、カルデラ(陥没)湖 エメラルドグリーンの湖面を半周して『たつ子の像』前に至る。本来であればここから、秋田駒ヶ岳の全容が望めるのだが、全くガスっていて見えない。残念な思いが募る。しかし、ここまで来て、なにもしないで乳頭温泉当たりで時間つぶしをするより、とにかく駒ヶ岳八合目までシャトルバスで登り、秋田駒ヶ岳山頂に立てるかどうかわらないが雨の中、しかも濃霧の中登山することにした。
 雨具を着け歩きだす。本当に残念だ。人気のある山、秋田駒ヶ岳。高山植物と箱庭的なうつくしい山容が濃霧と雨の中でしぼんでいる。ただ歩くだけ。女性方はあれこれと高山植物を見いだすが、それほど興味のない人間にとってはニッコウキスゲの群落が目に入った程度で味気ない。阿弥陀池も濃霧の中で全く見えない。雨とうっかりするとバランスを崩しかねない強風の中、駒ヶ岳山頂(男女岳1,637b4)に立つ。ただ登っただけとしかいいようのない登山であり、駒ヶ岳の自然を堪能できなかったのが残念だ。当初の目的コース、国見温泉下山を提案するが、この濃霧と強風と雨で萎縮したか、女性よりいい返事はないので、国見温泉コースを断念し、スゴスゴと駒ヶ岳八合目に戻った。
 
 休暇村岩手網張温泉の風呂はさすがに千年以上前に開湯された天然掛け流し温泉で、これはゆっくりと出来た。食事もバイキング形式で好きな物を食し堪能した。


第3日目 早池峰山△(1917b)百名山
 岳→(シャトルバス:岩手県交通)→小田越(1240b)→80分→五合目御金蔵→60分→山頂避難小屋→早池峰山△(1917b)→頭垢離→100分→河原坊(1040b)→(シャトルバス)→岳
*上り:667b 2.5時間、 下り:867b 3時間 所要時間5時間半

 下山後入浴した温泉/釜石道東和インター近くの東和温泉

 昨夕の予報 今日は「曇り晴れ」を信じて4時起床、5時出発。花巻インターまで戻り釜石道を東和インターに出てから、早池峰山を目指す。
 出発してから2時間以上かかり、目的地「岳の駐車場」に至る。登山口小田越行き7時半発シャトルバスに乗る。
 小田越を8時40分に歩き出す。出発時、地元の女性ボランティアから「簡単に登れる山ではないですよ。強風に注意してください。」との声がかかる。
 30分で樹林帯を抜けると、早池峰山のごつごつした山の全容が目に入る。名山にふさわしい風格のある山だ。ここからみる雲行きはややおかしいが今日の天気はなんとかなりそう。蛇紋岩の露岩帯にかかる。この登りはスリップ注意で登る。しばらく登ると25年前に登ったときには季節外れでお目にかかれなかったハヤチネウスユキソウが現れだした。あのヨーロッパアルプスのエーデルバアイスより美しいと言われるハヤチネウスユキソウ。次ぎから次へとウスユキソウの群落が目を楽しませてくれる。ここは高山植物の宝庫で今日は各種の花が咲き乱れている。シーズン真っ盛りであり、いいときに登山することが出来て幸せだ。昨日の秋田駒ヶ岳が雨と強風と濃霧だったのに比較して今日は登るほどに爽快感が広がる。楽しい登山と成った。
 八合目の岩壁に掛かった二段のハシゴ場もなんなく越えて、岩場をいくつかこなして頂上稜線に出る。なんとここは「地上の楽園」とでもいうのか、御田植え場の湿地帯には高山植物が咲き乱れていて壮観。ひろい稜線の木道をたどりつつ頂上1617bに立つ。
 頂上は賑やかである。ときおり東北弁が聞かれる。東北の名山来ていることが実感される。
 頂上よりは河原の坊を目指して下る。急な岩場帯を「落石注意」で下る。岩場の下りは長い。下降中は高山植物が全く目に入らない。そんな余裕もない。多人数で下降するだけに落石は恐い。注意して過ぎることはない。声を掛けるが20人近くとも成ると後ろの方では全く聞こえていないらしい。チョツトした出来事があったが、とにかく大事に至らず下山、河原の坊1時45分に到着、2時18分発で岳に向かうがバス乗車数分前の集中豪雨で全員ズブ濡れでバスに飛び乗る。
 

 岳→県道43及び25号→33キロ→東和IC→釜石自動車道 東北自動車490キロ→川口JCT→29キロ→東京都心→40キロ→八王子IC→昭島駅 計約700キロ以上

 今回、往復1、400キロ以上の長距離バスハイクで東北の秋田駒ヶ岳と早池峰山の二山を登ることが出来た。これも長距離のバスの運転を黙々とこなしていただいた。アルコとは親密なエーアイバスドライバー市さんのご協力を得た結果であり、お疲れ様でした。感謝感謝です。


今回の決算報告

収入 会費24,000円×18名=432,000円
追加     1,600円×18名= 28,800円
収入合計               460,800円

支出
バス代(税込)  68、250×2.5=170,625円
高速       7月23日 深夜割引 10,700円
          7月25日 東北道     800円
          7月25日 東北道  16,150円
          7月25日 首都高   1,120円
          7月25日 中央道   1,000円
心づけ                    5,000円
長距離御礼                 3,600円
バス関係費             小計208,995円

宿泊代休暇村岩手網張温泉      198,850円
シヤトルバス代 秋田駒ヶ岳 往復    21,600円
          早池峰山  往復    21,600円
東和温泉 入浴料               9,720円

支出合計               460,765円

収支差額                    35円

(記:加藤正)


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