高山植物咲き乱れる
予約  編笠山2,524m 権現岳2,715m
 リーダー  加藤正
 2011年8月6日(土)〜7日(日)

1班 L加藤正、森、渡辺、高橋、板谷清、久保、金子博、金子三
2班 L生澤、遠藤、中澤、島田、寺田、勝野、長谷川  15名

 今や雨男となってしまったGABIBOが計画した、7月、8月、3回の山行は、またまた雨にたたられてしまった。
 7月30日新潟、福島豪雨から8月13日〜14日に山行を予定していた 浅草岳と守門岳は水災害のため道路の通行止があり、浅草岳登山口まで行くことが出来ない。やむを得ず山行中止せざるを得なくなった。
 さらに、7月31日升が滝から岩茸石山−惣岳山はのっけから雨であり、雨天山行となってしまった。そして雨天山行覚悟で編笠山と権現岳山行が行われた。

 6日土曜日 鈍行で小淵沢駅9時1分着、合流組とあわせ15名はタクシ−と生ちゃん車にて観音平まで上がった。
 雨男の雰囲気たっぷりのリ−ダを先頭に2班に分かれ歩き出したのは10時10分。ところが天気は思っていたよりいい。青空さえ見えていた。
 2時間歩いた押手川に至ると また一変、やや雨の降りそうな気配。雨の被害妄想に陥っていた自分だけ雰囲気を感じなんとなくザックカバ−を付けてしまったが、
まだ早すぎるとみんなから失笑を買う。

 展望のない暗い苔むしたコメツガなどの針葉樹林帯をゆっくりと歩く。こうした樹林帯を歩いていると心休まるのはどうしてだろうか。編笠山頂へは急登となる。ときおり、展望の開けたところから眼下に小淵沢あたりがみえて標高を確実に稼いでいることが解る。もう歩き出してから4時間も経過しただろうか。多少の雨粒も降ってきた2時ころ編笠山山頂に至る。展望こそ乏しいものの、やはり開放感がうれしい。
山を歩き登った充実感は確実にある。やはり2、523m編笠山は名前こそやさしいが貫禄ある山であり、登り甲斐があった。
 
 もう今晩お世話になる青年小屋は近い。雨もあまり気にならなくなった。降るなら降って来いと思う。青年小屋に向かって下る途中、明日登る予定のギボシと権現岳がはっきりくっきり展望される。ごろごろゴロタ石が始まる草地で権現岳を一望しくつろぐ。明日の天気は思っていたよりはよさそうと確信らしいものが湧いて来る。
 
 青年小屋では、小屋の外にておきまりの宴会が始まる。ここではKANAGON−PAIRが大活躍。わざわざ往復10分も歩かなければならない乙女の水までメンバー分まで水くみに行き、酒の肴に酒類提供と、こまめな立ち回りで宴会を盛り上げてくれる。しばし楽しいくつろいだ一時を持った。
 
 小屋の食事はボリュ−ム豊富で充分に満足を得る。そして小屋主、竹内敬一氏の中国側から登った8848mのチョモランマの撮影とお話しがあり、当初、トタン屋根で覆われた赤茶けた雰囲気の小屋であるからと、心配していたが、食事はいい、
エベレストの話も聞かせた。そしていつ寝たともしれず就寝。

 7日日曜日。午前3時ころのネットによる天気予報では諏訪地方は快晴とのことであり、15名の参加者が雨から逃れられると雨男もようやく元気が出る。あの乙女の水で作られた味噌汁は旨かった。今日の汗に備えて塩分補給、2杯おかわりする。
 
 昨晩、トイレのクレゾ−ル臭で寝られなかったというエータッチさんが、身体不調で権現岳に参加できないのが、残念。
 
 樹林帯を抜けると、南アルプスの展望が広がる。もうだいぶ雲も多くなってきて快晴とはいえなくなったが晴れ間の空に、右から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、鳳凰三山が整然と並ぶ。
 
 さらにギボシ(権現岳西峰)に近づくと、昔々登りし北穂高滝谷とよく似た岩壁が現れる。豪快である。いつの間にか、目で登れそうなところを探していた昔々のクライマ−。
 登山路も岩場が多くなるが、数カ所の鎖り場も多少緊張しつつ登る。あとにつづくメンバ−も順調にこなして登ってくる。
 雲間から漏れる日射しがまぶしい。権現岳の山頂は数人がやっと立てるような狭いところであり、1班、2班分かれ無理して写真を撮る。
 
 雨男リ−ダ−としては編笠山と権現岳二山の頂になんとか雨から逃れて全員立てたことに感謝、感謝である。
 
 山の天気は変わりやすい。下山途中から雲が一段と多くなってきた。あきらかに天気は下り坂である。しかし、後は青年小屋に戻り、編笠山の巻き道を下ればいいだけとなり、「いつでも雨よ、やって来い。」の心境である。
 小屋に入り、軽く食事を取るところへ、またもたたりが、雨が来てしまった。それも大粒の雨々。
 下りは雨天山行だ。ぬかるみを歩くが二山の山頂を踏んでいるメンバーの表情は明るいのに助かる。雨中、下ること3時間で観音平に出た。
 
 後記/温泉 スパティ小淵沢。
     小淵沢駅発16時16分、ホリデ−快速ビュー山梨号。
 
  会計報告 収入     150,000円(各自10,000円負担)
  支出       泊代  117,000円
           タクシ−  5,500円
           温泉    7,500円
           寸志    3,000円
           寄付金   2,000円
           返金   15,000円
           収支差額      0円


(記:加藤正)
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