金時山は、山の形から別名、猪鼻山(いのはなやま)や猪鼻岳(いのはなだけ)とも呼ばれる伝説発祥の山で、山頂では富士山と金時娘に逢えます。下山路は足柄峠と関所跡までのハイキングです。
金時山(三百名山)1、310mから足柄峠759m
リーダー 阿部
2011年10月16日(日)

L:阿部、山田、古川  (合計3名)
 富士山と金時娘に会いに出掛けました。
 
山行経費 : 行き  380+700+970=2150円
         帰り 640+610+380=1630円、計3780円<BR>
 
コースタイム : 仙石BS(640m) 10:00発 → 金時神社(665m)10:20着 → 金時山(1213m)11:40着・12:10発 → 猪鼻砦跡12:40着 → 足柄城跡13:30着 → 足柄峠(759m)13:40着 → 地蔵堂(430m)14:30着 → 夕日の滝14:50着 → 地蔵堂BS 15:10着
 
 
 雨後曇り予報のためか立川駅南部線ホーム集合での参加者なし、登戸駅から小田急線に乗換えて新百合丘駅で悪天候の苗場山をキャンセルしてきたGOさん、小田原駅でふるふるさん、北海道から参加予定のJoy-Joさんは日程違いで不参加となり、Beaの三名で金時山に向かいました。
 
 小田原駅からバスに乗車して千石バス停で下車してスタート。登山口の金時神社まで狭い国道端を10分程歩きます。一部にガスが残っていますが快晴の青空がどんどん広がってきました。国道からも金時山の山容が見えてきました。
 金時神社バス停から神社に入ると大勢の登山者が出発準備で賑わっています。下山してきた方の話で朝方はガスに覆われていたとのこと。
 金時神社の参道から入り、奉納された金太郎のマサカリ前で記念撮影。このルートは金太郎ゆかりの記念碑等が沢山あります。

 金時神社本殿に立寄り、登山の安全を祈願して神社の右脇から登山道に入りました。GO、ふるふる、Beaの順で杉林の中を登っていきます。小学生も登るコースでよく整備されており、山頂まで75分とハイキングに最適です。舗装道路を一回横切って登山道が続きます。金時神社奥の院にある巨岩に立寄り、金時の宿り岩を通過。巨大な岩は真っ二つに割れており、伝説ではこの洞窟で金太郎が母親の山姥と一緒に暮らしていたそうです。
 ここから徐々に勾配がきつくなりますが子供達ははしゃぎながら楽しく登っています。紅葉は少し始まっているかなといった感じでした。千石原・明神ヶ岳への分岐を通過。山頂まで20分とありますが、木段と岩場のつらい登りが続きますので周囲の皆さんがへばっていました。日が当たると暑く真夏日のような快晴となり、所々で箱根山と芦ノ湖がすっきりと展望できました。
 
 キッチリ20分で金時山山頂に到着。山頂や二軒の茶屋は大勢の登山者であふれています。富士山が見事な姿を見せてくれました。先日の初冠雪は残念ながら消えています。乙女峠側の斜面に隙間を見つけて昼食。風が強く当たりますが南風のようでそれ程寒く感じません。 芦ノ湖に浮かぶ遊覧船や箱根山と大涌谷も綺麗に見えています。
 食事後に順番待ちして、マサカリを持って記念撮影。山頂にある二軒の茶屋を覗いてみましたが、金時娘は見当たりません。天井には4000回登頂記念等の猛者達の沢山の木札がぶら下がっていました。
 
 昼食後に足柄峠に向かいましたが、この下り道は急斜面のため要注意です。アルミ製の細い急階段が続くため金時神社コースよりキツイコースになります。すれ違いで譲り合いながら一気に下りました。平坦になるとやがて猪鼻砦跡に到着。
 富士山展望の休憩所になっていて猪鼻砦跡からの富士山も絶景です。車止めゲートのある林道駐車場を通過すると前後を歩いていた登山者はここで車に乗り込んでいなくなりました。 夕日の滝へ下る分岐を通過、滝を見学するという団体さんが下っていきました。
 林道入口を通過し、足柄駅と万葉公園の分岐に到着。ここで足柄城跡地に立寄りました。芝生の綺麗な足柄城跡からは富士山と金時山と左奥に箱根山が見えました。さらに足柄山聖天堂と金太郎の石像を見て足柄峠に到着。立札に足柄峠と足柄城の由来が書かれていて 足柄の関所跡を見学。
通行手形無しのため処刑されたという慰霊碑もありました。
 
 この先に足柄古道への入口があり、総意で万葉公園バス停を変更して地蔵堂バス停まで下ることにしました。足柄古道もよく整備されていますが、あまり人は歩いていないようです。
 国道を何度も横切っては急な足柄古道を下り、 最後は熱い照り返しの舗装道路を歩いて正面に矢倉岳を見ながら地蔵堂に到着。向かいのうどん屋には多くの登山者がうどんとビールで乾杯しています。
 ここで飲み食いより夕日の滝見学を選択。 往復2㎞ですが予定のバス時刻には間に合いそうです。
 狭い舗装道路を登って広いキャンプ場の奥にある夕日の滝に到着して記念撮影。地蔵堂バス停に戻り、店でアイス、コーラ、ビールで各自一息入れます。
 新松田駅行きのバスは登山者で満席となりました。新松田駅に着き、小田急線内で自由解散。
 雨予報から一転して終日快晴の中、富士山、箱根山、芦ノ湖、金時山、史跡等を満悦した山行となりました。
 電車とバスを利用する山歩きも融通がきいてメリットが色々とありますね。
(記:阿部)

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