地図にない、古くて新しい道
奥多摩 鉄五郎新道から大塚山へ
リーダー 加藤正
2011年11月27日(土)

L加藤正、SL矢部、森茂、高橋、石村、鈴木真、加藤利、加藤由
古川、遠藤、南雲繁、南雲千、島田、近藤花、森信
 (合計15名)
 紅葉の鉄五郎新道を歩く。

 古里駅着8時41分で15名全員集合し、ヤベッチ・ストレッチをしてから寸庭橋に向かう。天気はいい、無風でもある。しかし気温は10度前後であろうかやや寒い。大多摩ウォ-キング トレイルに入り鉄五郎道に入ろうとしたが迷う。結局、もう半世紀前、岩登りをしていたころ通った寸庭集落側から鉄五郎新道に入る。
 この辺りの案内板には鉄五郎新道とは表記なく「大塚山、御岳」とだけである。道そのものは最近、ほとんど登山者が入っていない様子であり、道は荒れている。一部崩落箇所もある。しかしトレ-スはしっかりとしている。
 やがて高巻き気味に斜度を上げていき越沢バットレスの頂き金比羅神社にたどり着く。昔の人は、ここを神域として神社を祭り、何事か祈念していたろう。まさに神域にふさわしい雰囲気がありありだ。
 休憩時、昔、登攀していた越沢バットレスの岩場をのぞき込む。昔のこととは言え、よくこんな所を上り下りしていたものだと思う。今は人ごととして岩場を見る。
 ここから鉄五郎新道は急登となる。今は落葉がすすみ見通しがよく、樹間から対面の山の紅葉が鮮やかである。奥多摩は杉、檜の植林された山が多く、全山紅葉とはいかないが、部分、部分ではなかなか見事な紅葉であり、楽しめる。
 この道は貴重なイワウチワの群落が残ることで知られるが、好事家のお手製の「岩団扇保護地」の看板があり、そこにはイワウチワのわずかな群落が認められた。夏なら藪こぎ道に近いが、今日は藪こぎの必要なく急登りをこなして、大塚山に約3時間を要して立つ。
 昼食後、さらに予定コースを辿る。日の出山山頂に至る頃は14時となっていて、
あと2時間で夕闇が迫る。さきを急ぐ、当初は三室山から愛宕神社経由下山予定であったが梅の木峠手前に「築瀬尾根 柚木、軍畑駅」の案内板があり、これ幸いと、下山道としてこの尾根を下る。よく手入れされている尾根で、気持ちよく下山したものの、この尾根は末端で舗装された林道に出てさらに30分堅い舗装路を歩いてようやく16時近く軍畑駅に辿りついた。
 休憩を入れて7時間であり、初級あらため中級コースに訂正します。



道なき道を登ります



イワウチワ保護地



アルコ名物集合写真


(記:加藤正)

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