北アルプス八方尾根から登り高山植物を見ながら主峰の唐松岳・五竜岳を登り、
素晴らしい白馬岳連峰や剣岳連峰を眺望する
予約   唐松岳 2696m・五竜岳 2814m   
リーダー 鈴木義
2012年7月19(木)〜22日(日)(夜行2泊3日)

L:鈴木義 SL:加藤利 SL:山田 SL:別所 島田 森信 増田 石村
 中澤 加藤由 長谷川 久保 二葉 高橋 勝野 深沢 16名

行程 
7月19日 立川駅(ムーンライト信州号)―白馬駅
7月20日 白馬駅―八方山麓―八方山荘―八方池―丸山ケルン―唐松岳―唐松岳頂上山荘
7月21日 唐松岳頂上山荘―大黒岳―五竜山荘―五竜岳―五竜山荘
7月22日 五竜山荘―白山―五竜遠見尾根―アルプス平―五竜テレキャビン―白馬―立川駅

 立川駅24:29発のムーンライト信州号で青春18キップを利用して白馬まで出発した。最近は夜行列車を殆ど利用しないし、殆どの人は列車の中でよく眠ることはできないであろう。
 そして、熟睡できない翌日の体調が懸念されるが、行動時間はたっぷりとあるので、高山植物を見ながらゆっくり登れば山頂に着いてしまう。天気予報は梅雨明け後しばらく天候が良いということで、尾根からの眺望を期待していたのだが、山行日が近づくと天候が悪くなり、予報がずれて雨に変わってしまった。
 ゴンドラ上部は5月連休時には残雪が多く白一色であったが、中腹より上方は残雪で所々が見えるだけである。八方池に到着しても周辺は視界が開けず、山頂方面は白馬岳や唐松岳及び五竜岳は霧で全く見えない。山荘までは高山植物の花を見つけて花の名前を確認し鑑賞しながらゆっくり登る。登山道は小さな雪渓を歩いたり、周辺には高山植物が咲き乱れ目を潤してくれていたので、寝不足で体調を崩さず無事唐松岳頂上山荘に到着した。周辺は霧で視界が利かず山頂に行っても景色は見えないが、折角来たので多数が唐松岳山頂へ向かった。山頂の景色は今ひとつで周辺が少し見えるだけで、剣岳は全く見えなかった。登頂後は食堂で楽しくくつろぎお酒のせいで盛り上がった。夕刻からずっと雨が降り続けて、気温も低下せず部屋の中は暑苦しい状態で朝を迎えた。
 朝から霧が出ていたので景色は見えない。山荘からはストックをしまい、クサリ場を速やかに通過しなければならない。眼下の景色が見えないので恐怖心は少ないだろうが、足元をよく見て皆慎重に下ってクサリ場を無事に終了した。縦走路の途中には高山植物が沢山咲き乱れているが、なかでもザレ場にはコマクサがきれいに咲いて目を楽しませてくれた。3時間位歩くと五竜山荘に到着し、ここから荷物を置いてから五竜岳を目指す。少し霧雨が降っていたが、山頂までは1時間弱の歩行であり、荷物も少なく全員山頂を目指して登る。山頂手前の急峻な岩場・クサリ場を過ぎると五竜岳山頂はもう直ぐである。
やっと山頂にたどり着いたが霧で全く視界が利かない。晴れていれば鹿島槍、剣岳、唐松岳は近くに見えて山の山容が素晴
らしく良いところであるが残念だ。記念写真を撮り終えると雨が激しく降ってきた。
直ぐに下山したが途中で止むかなと思い殆どの人がズボンを履かないで降りて行ったが、しばらくしても雨は止まず枯れた沢は雨で白い滝になって流れていた。危険な岩場を無事通過してザラ場の道を歩いていくと、下方の白い雪渓や沢も見え、五竜山荘が直ぐ下に見えてきた。
 山荘に到着すると乾燥室は一杯になり、衣類や靴を乾かすどころではない。真夏以外は完全な雨対策・行動・後処置をしなければならない。今日は雨に濡れて山小屋での状態を経験できたと思われる。
 五竜岳登頂を終えて危険な場所は無事終えたので、早速食堂に行き皆さんで又も楽しい乾杯となった。
 翌朝は五竜岳や遠見尾根が見えたが食事を終え出発の頃には、霧が出て視界が遮られてしまった。
 5月に遠見尾根を登った時は最初から雪道で歩行は6時間を超えやっと山荘に辿り着いたことを思い出しながら、他の皆さんは初めてで、長い遠見尾根を下ってアルプス平に無事到着して山行を終了した。
 今回会長が体調不良で参加できなく、参加者も岩場の経験者が少ないことと、唐松岳から五竜岳縦走者もないとのことで、クサリ場や岩場も無事通過できたのは、皆さんの日頃の登山経験と慎重な行動と協力のお蔭で無事下山できたことを感謝します。
 
 

唐松岳から唐松頂上山荘



五竜山荘で



五竜岳頂上にて



唐松岳頂上山荘の食堂で

(記:鈴木義)

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