北アルプス連峰の剣岳・薬師岳・黒部湖を眺望できる大汝山と立山三山
高山植物を見ながらゆっくりと登る
予約   浄土山 2831m ・雄山 3003m・大汝山3015m    
リーダー 鈴木義
2012年8月2日(木)〜5日(日) 

参加者:L鈴木(義)、SL矢部、山田、島田、二葉、森、町田 (男性7名)
      高橋、石村、遠藤、中澤、勝野  (女性5名)    合計12名

行程
 8月2日 立川駅(ムーンライト信州81号)→信濃大町駅
 8月3日 信濃大町→扇沢→黒部湖→室堂→浄土山→龍王岳→一ノ越→雷鳥壮
 8月4日 雷鳥壮→雷鳥平→別山乗越→別山→真砂岳→富士の折立→浄土山→雄山→一ノ越→雷鳥壮
 8月5日 雷鳥王→室堂→黒部湖→扇沢→大町温泉→信濃大町→立川駅
 今回もムーンライト信州号を利用し、信濃大町から扇沢より黒部アルペンルートで室堂に入り、周囲の立山三山を登る計画である。信濃大町に近づくと蓮華岳や爺ヶ岳等がよく見えて、前回の唐松・五竜岳と違って天候は快晴であり立山周辺の景色が素晴らしく見えると期待できる。
 扇沢からトロリーバスで黒部湖に到着すると黒部ダムから大量の放水と目前の立山や遠くの赤牛岳・水晶岳等が綺麗に見えてきた。黒部湖からケーブルカーに乗換えて黒部平に到着すると左端から鹿島槍・赤沢岳・針ノ木岳そして赤牛岳・水晶岳等が見渡せて、ここからロープウエイに乗車すると一層遠くの山脈が素晴らしく見えてきた。大観峰からの絶景を後にトロリーバスに乗り継いでやっと室堂に到着した。
室堂は標高2450mの高所であり日向は暑いが日陰は気温も低く涼しい。室堂から見える景色は例年になく残雪が多く残って白い雪渓がよりコントラストを強く醸し出している。
 準備体操を終えて室堂から登山道をゆっくり浄土山目指して登り、展望台に到着すると中学生団体で展望台は休憩のため混雑していた。展望台からは残雪の多い五色ケ原とその後ろに雄大な薬師岳、遠くには黒部五郎岳と尖って見える傘ヶ岳が遠くに見えている。翌年はこの素晴らしいコースを検討したい。
登山道脇には高山植物が咲き乱れているが、八方尾根程種類は多くない。登るときに高山植物は目を潤してくれていたのと素晴らしい景色が、夜行の疲れを吹き飛ばし浄 土山まで順調に頑張ることができた。
 浄土山に到着すると立山連邦が遠くまで綺麗に見えて周囲の景色が素晴らしい。今日の最高峰である龍王岳に登ると、裏銀座コースの烏帽子岳や野口五郎岳と奥には槍ヶ岳や黒部渓谷最奥の山脈まで一望できる。
絶景を写真に収めて昼食を取ってから一ノ越経由で、みくりが池近くにある雷鳥壮に向かって下山した。
 雷鳥壮は連泊予定で温泉もあり8畳の部屋が2つ取れたので、今夜はゆっくり眠れそうである。
 そして下山後は温泉上がりの生ビールは格別であったが、テラスは風が強く寒いので喫茶室で寛いだ。
 翌朝も天候が良いので朝のうちに剣岳を観ておいた方が得策と思い、急遽登山コースを逆方向から登ることにした。剣御前小舎までゆっくりとしたペースで休憩を多くとりながら別山乗越に到着すると、目前に剣岳の雄姿が見えてきた。剣岳山頂近くの長次郎沢雪渓も今年は残雪が多く残っており、剣岳の急峻な岩場を見事に写し出している。希望者だけ別山北峰に行きここから一面に見渡せる剣岳岩稜地帯の景色がとても素晴らしい。別山から雄山まで若干の高低差はあるが、楽しんで行けるメインの尾根コースですれ違う登山者も多かった。尾根コース途中の一番高い大汝山に到着する頃から雲があちこちから出始めてきたが、まだ周辺の山々や黒部湖は綺麗に見えている。山頂の狭い岩場で記念写真を撮り終えてしばらく歩くと雄山に到着した。雄山は昔から信仰の山で有名であり、ハイカーや小中学生が一般道である一ノ越から登って来てガラ場の下山路は大渋滞していた。予定より1時間以上遅れて一ノ越に到着したので、すぐに昨日と同じコースで雷鳥壮へ向かって下山した。
 最終日も帰りの混雑を考慮し予定を繰り上げて大町温泉で温泉に入り、ゆっくり寛いでから早めに帰ることに変更した。今回の山行は危険な岩場がないため心配事はなく、3日間とも晴天に恵まれて立山周辺と北アルプスの絶景を満喫できて、夜行の疲れも見せず皆さんが無事に予定の立山三山を登り終えたことに感謝します。
(記:鈴木義)
  計画へ 写真へ