日本百名山の紅葉と温泉を楽しむ!!
予約 草津白根山 2164m
リーダ 加藤正
2013年10月13日(日)

1班 CL:GABIBO、SL:クラウド、柚子、タバさん、KINYA、ココシャテル、 めんごチャペ、ナグ、ワミ−
2班 L:O−KEI、SL KAIKUN、トンコ柿、MIZ、バネット、夏ちゃん、SUERRIN、ガ−デンママ、ヨッシ−
 合計18名
コ−ス
 白根火山駐車場→弓池→本白根登山口(本白根ゲレンデ)→鏡池分岐→本白根探勝歩道最高点(2,151b)→鏡池分岐→展望台(本白根山展望所)→鏡池→本白根登山口→弓池→白根火山駐車場
  
 草津白根山を新会員が希望しているということであり、「登山と紅葉と温泉」を楽しもうと計画した。当日、これ以上崩しようがない一円玉快晴であり、いい山行となるであろうと期待していた。しかし、、、、、、。 
 三連休の中日であり、草津に入ったとたんから大渋滞となり、昭島を出てから4時間でマイクロバスは白根火山駐車場に漸く到着。車の外に出ると風は強い、寒い。ウインドブレイクするため雨具を着込む。
 歩き出しは11時近くとなり、遅い。本白根登山口から尾根に出る手前の樹林帯で風をさけて昼食。期待していた紅葉はナナカマドの実なのか花なのか真っ赤であるのが目に付く程度で期待はずれてである。
 12時近く巨大な空釜を半周し鏡池分岐に至る。分岐から最高点を目指す。かなりの強風を肌身に感じる。風は強いが快晴であり、登るほどに周囲の展望は欲しいままとなる。大きく浅間山が見える。最高点より裏側に入ると横手山、特異な山頭をもつ笠ヶ岳などが見えていた。最高点2,151bでアルコ名物記念写真を撮り、再び分岐に戻る。
 分岐から鏡池まで休まず歩けば10分から15分であろう。先行パ−テイ―が登っていった。われわれも続く。分岐からは木造の階段が整備されていて、本来であれば歩き易い、この階段を上り始めたところから猛烈な風に遭遇する。とても階段の上は歩けない。階段の脇に出て、階段の端をつかまりながら上に登る。なにかにつかまらないと前に進めない。
 18名の安全を考えると引き返そうかとも思ったが、もうかなり登ってしまった。引き返すと反って混乱する。このまま一気に前に前に進むこととする。階段が終わったところからは歩道の両側に張ってあるロープの一端をつかみながら上に登る。
 展望台に出る。しかし烈風強風の中、休むわけにはいかない。ある人は前後を仲間から支えられながら風に耐えている。耐えているだけでなかなか前にすすめない。ある人はダブルストックで三点支持し耐風姿勢を取りながらかろうじて登っている。リ−ダ−としてメンバ−を助けにいくことすら出来ない。1人1人が自力でこの苦境を脱する以外にない方法がない。1人として転倒しないことを祈る。転倒者が出たら、それこそ大事故につながる。
 人それぞれ思い思いに必死に耐えて登ってくる。ものの10分から20分程度であったかとおもう。猛烈な風も樹林帯に入ると嘘のように静まる。後続を見守ると各自必死に耐えて樹林帯に飛び込んでくる。全員なんとかしのいだ。良かった。リ−ダ−としてホッと安堵する。引き返さずに前に進むことを判断したのはリ−ダ−であり、全責任があるだけに全員しのげたことに感謝、感謝だ。
 鏡池で休憩する。漸く、あの風をしのいだと興奮から笑顔の出る人、まだ堅い表情の人とさまざまである。いずれにしても各自自力で、あのすざまじい風をしのいだということをいい経験として、これからの山行に生かせればいいかと思う。
 なぜか疲労感はあるものの、気持ちはあの風をしのいだということで充実感すらある中を火山駐車場にもどる。
 帰りも草津の渋滞に巻き込まれ、肝心の温泉も混雑と帰りの時間を考えるとパスせざるを得なかった。結局、紅葉も温泉もないまま、あのすざまじい風をしのいだという妙な充実感を感じつつ6時間かけて昭島に戻った。
 
 
強風の原因と風速
 当日の気圧配置は冬型に近い、東高西低型であった。冬型の気圧配置では山間部は強風烈風暴風雪となりやすい。当日は快晴であり、山間部の白根山にかかるころから風がだんだんと強くなっていた。白根火山駐車場で車から降りたところ体感温度を急激に下げる風を感じた。歩きはじめから強風であった。しかし、特に分岐から展望台を経て鏡池に至るところで猛烈な風に遭遇した。展望台(本白根山日本百名山展望所)はさらに風の通り道となっていて、大きな空釜にそって風が吹き上がり
強烈な風と成っていた。
 風速の目安であるビュ−フオ−ト風力階級表は0平穏から12ハリケ−ンまでの13段階があるが、それに照らすと8段階目には風に向かっては歩けないとある。海ではディンギ−帆走は不能とある。これが17.2−20m/Sである。したがって風速20b前後の風に見舞われたということになる。風にむかっては歩けない。さらに20−25mではなにかにつかまって確保しないと転倒するとあった。
 
 
会計報告
  収入の部
       5,000円×18=90,000円
  支出の部
       バス料金  52,500円
       高速代金   4,900円
       駐車料金    850円
       心づけ    3,000円
       合計    61,250円
  返金 1,500×18=27,000円
  ☆ 90,000−88,250=1,750   
  残金の1,750円はアルコ会計に入金いたします。
  

(記:加藤正)

本白根展望所に向かう探勝歩道で




木段の上も歩けず
階段脇を階段に掴まりながら登る!




.本白根展望所
烈風が吹きストックでも支えられず、石にしがみつく!




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