北アルプス裏銀座を少人数で縦走してみよう!!
【予約】  裏銀座縦走計画
リーダー GABIBO
2016年8月31日(水)から9月4日(日)

1班 L:GABIBO、AL:山タカシ、ユ-ミン、ワミ-(会計)、ロコ(会計)、MIZ(記録)、 IKE
2班 SL:BEA、AL:ぽっぽ、B-ちゃん、としちゃん、柚子、ハチロク
男10名 女3名、 計13名
8月30日(火) くもり
 23:55 昭島駅南口出発。深夜夜行マイクロバスにて昭島駅を出る。関東を通過して台風10号が東北を北上中とのこと、今回の山行に支障はないものの東北地方の被害を思うと複雑な気持ちである。

8月31日(水) くもり晴れ後快晴
 00:30頃 談合坂SAトイレ休憩 ⇒ 諏訪湖SA 01:58着/02:05発 ⇒ 7&11 02:36着/02:44発 ⇒ 七倉山荘P(1、060m)03:40着 仮眠 ⇒ 05:00 起床 朝食他 05:35~05:50 七倉山荘から特定タクシ-を利用して高瀬ダム(1、270m)~06:00着/06:05発 ⇒ 裏銀座登山口からブナ立尾根を登る- 06:45 ⇒ ごんだ落し 07:55 ⇒ 8号ポイント(1、692m?) 08:10着 /08:15発 ⇒ 6号ポイント(1、905m?) 09:00着/09:12発-4号ポイント(2、209m?) 10:06着/10:25発 ⇒ 2号ポイント (2、392m?) 11:15着/11:20発 ⇒ 1号ポイント(2、470m?)11:40着/11:44発 ⇒ 烏帽子小屋(2、551m) 12:05着 入室 ⇒ 烏帽子小屋 12:55発 ⇒ 烏帽子岳山頂(2、628m) 13:55着/14:15発 ⇒ 下山途中休憩 ⇒ 烏帽子小屋戻り 15:20着 ⇒ 小屋宴会&夕食

☆ブナ立尾根
 高瀬ダムからしばらく歩くと濁沢に出る。ここの丸太橋が台風で流されていて約幅10メ-トルの沢を徒渉する。靴、靴下を脱ぎ裸足で水に浸かるが幸い水流が身体を押し流すほどではなく、難なく渡るが危ないところだった。
 いよいよブナ立尾根に入る。空気はさわやかであり、緑は濃く、空は蒼く、北アルプスのど真ん中に入ったことを実感する。急登である。北アルプス三大急登と言われるブナ立尾根は高瀬ダム/標高1、270㍍から烏帽子小屋/標高2、550㍍まで標高差1,280㍍を登る。深夜夜行バスでほとんど睡眠を取らない身体には応えるが、今回のメンバ-からは内心は解らないが苦情は出ない。ここは「ゆっくり」を合い言葉として登ろう。登るほどに眼下に高瀬ダムの水面が青い。本当に「ゆっくり」だ。順調に歩を運び高度を揚げる。目印は12号から1号まで適度な間隔で刻んであるポイントを一つ一つこなしていく。全員がゆっくりと歩きそれほど苦もなく1号ポイントを迎え登りはじめから6時間かかったが待望の烏帽子小屋に着いた。

☆烏帽子岳/2628㍍
 烏帽子小屋から前烏帽子を越えて行く。日本200名山の一つとして数えられ烏帽子岳は鋭い頭をもたげた岩峰である。クサリと固定ロ-プ頼りに各自登る。槍ヶ岳登攀の良い練習場でもあった。快晴、周囲は眺望を欲しいままにする。立山、剣岳、そして後立山連峰の山また山である。山座同定している時間はいくらでもあるが、そこは適当にして烏帽子小屋に戻る。

●9月1日(木) 快晴
・朝食 05:30 ⇒ 烏帽子小屋 06:30発 ⇒ 途中休憩(標高不明) 07:08着/07:12発 ⇒ 途中休憩(標高不明) 08:22着/08:28発 ⇒  三つ岳西峰(2、843m?) 08:39着/08:45発 ⇒ 三つ岳(2、845m) 09:00着/09:05発 ⇒ 途中休憩(2、750m?) 10:06着/10:14発 ⇒ 野口五郎小屋(2、850m?)10:32着昼食/10:55発 ⇒ 野口五郎岳 (2、924m) 11:10着/11:18発 ⇒ 水晶岳真砂岳分岐下(2、750m?) 12:00着昼食/12:16発 ⇒ 途中休憩(標高不明) 13:01着/13:08発 ⇒ 東沢乗越(2、734m) 13:48着/14:00発 ⇒ 水晶小屋手前(2、836m)14:42着/14:45発 ⇒ 水晶小屋(2、890m) 15:00着   入室小屋宴会&夕食

☆野口五郎岳/2924㍍
 烏帽子小屋から標高差300㍍ほど登ると三ツ岳であるが朝一番の登りであり、ここはゆっくり稜線漫歩を楽しむ。本日も快晴であり申し分なし。眺望はますます開けて北アルプスの景観を楽しむ。しかし、野口五郎岳に近づくにつれて大小の岩塊が織りなすガラ場を行くようになる。盟主野口五郎岳を守る石垣を横倒しにしたようなところを歩くが歩きづらい。ようやくにして野口五郎小屋に到着し、20分の休憩。やがて歩き出し堂々たる山体を持つ野口五郎岳の山頂に至る。展望ますますよし。言うまでもなく名山の貫禄充分の山であり、今回の裏銀座縦走をすすめる毎に野口五郎岳はどこからでもみえた。
水晶小屋に向かう真砂岳から東沢乗越にいたる大小の岩塊を重ねたガラ場の通過には苦労した。緊張、また緊張だ。喉が渇くのは乾燥しているためもあるがガラ場の通過に神経を使い喉が渇く。ほとほといやらしさに負けそうになるがなんとか通過し東沢乗越に出た。

☆水晶小屋/2890㍍
 裏銀座縦走コ-スではキ-ポイントとなる小屋である。ここを利用する登山者は多いが収容人員30名と少ない。場合によって収容人員の2倍から4倍の登山者が押しかけると言うことであり、今回も8月をはずして9月としたのは正解で会ったようだ。台風の通過もあり収容人員30名のところ30数名の宿泊客ということであった、カレ-ライスが美味しくおかわりも出来た。弁当もまともであった。

●9月2日(金) 快晴
・朝食 05:40 ⇒ 水晶小屋 06:16発 ⇒ 水晶岳(2、978m) 06:53着/   07:08発 ⇒水晶小屋 07:45着/07:57発 ⇒ ワリモ岳北分岐(2、806m) 08:30着/08:40発 ⇒ 鷲羽岳鞍部(2、820m?) 09:17着/09:23発 ⇒ 鷲羽岳山頂(2、924m) 09:45着/10:02発 ⇒ 三俣山荘(2、565m) 11:07着昼食/水場経由 11:48発 ⇒ 三俣蓮華岳下(2、724m) 12:22着/12:26発 ⇒ 三俣蓮華岳(2、841m) 12:50着/13::00発  ⇒ 三俣蓮華下(2、757m) 13:47着/13:52発 ⇒ 双六岳(2、860m) 14:25着/14:37発 ⇒ 双六小屋(2、600m) 15:35着入室 宴会夕食

☆水晶岳(黒岳)/2977㍍
 本日も快晴、素晴らしい。全員元気で朝を迎えた。通常、100名山水晶岳まで2泊は必要であり、今回も2泊が必要でようやく水晶岳に至った。水晶岳は別名黒岳ともいうが、野口五郎岳から視ると山体が黒々としていて、なるほど思う。もとより100名山である。水晶小屋2890㍍から視るとほとんど標高差なく、天気が素晴らし今日は、ここからでは楽勝である。水晶岳に近づくにつれ、独特のカ-ルを抱えた黒部五郎岳がみえ、そして前方に薬師岳が見えた。あちらこちら100名山が見える。山道もよく水晶岳の山頂に立つ。

☆鷲羽岳/2、924メ-トル
 水晶岳より鷲羽岳に向かう。岩苔乗越手前の分岐からワリモ岳経由鷲羽岳に入る。ワリモ岳の山頂から下りは要注意だ。鷲羽岳の山頂は広々としていて展望良好。360°の眺望が楽しめる。ここは北アルプスでも屈指の眺望が楽しめるところだ。我々が最終目的とする槍ヶ岳が鷲羽池越し際だって見えた。目標の槍ヶ岳がだんだんと近くなった。
下りは三俣山荘に向かう。裏銀座も三俣山荘を迎えると銀座という華やかさが出てくる。三俣山荘には喫茶コーナーがあり、酒類はさすがにさけてカルピスとする。

☆三俣蓮華/2、841メ-トル-丸山-双六岳2、860メ-トル
 この3つの山は稜線漫歩が楽しめた。快晴のもと北アルプスの中心を緩やかに流れる稜線を歩くのは至福のひとときだ。今回はメンバ-と天気に恵まれた。この素晴らしい雰囲気の中、ゆったり、ゆっくりと歩く。以前、双六岳の稜線で霧にまかれ難渋したが、今回は迷うことなく稜線を歩き、双六小屋に至る。小屋は適当に宿泊客があり、ゆったり出来た。

●9月3日(土)晴れ
・朝食 05:00 ⇒ 双六小屋 06:00発 ⇒ 樅沢岳(2、755m) 06:34着/  本樅沢岳?発06:45発 ⇒ 左俣岳(2、674m) 07:55着/08:05発 ⇒ 槍ヶ岳、西鎌尾根手前(2、627mお花摘み) 08:55着/09:05発 ⇒   千丈乗越(2、734m)昼食 10:01着/10:26発 ⇒ 槍ヶ岳直下(2、966m)11:13着/11:16発 ⇒ 槍ヶ岳山荘(3、060m) 11:37着 入室/ 12:20発 ⇒ 槍ヶ岳頂上(3、180m) 12:45着/12:55発 ⇒ 槍ヶ岳山荘戻り(2班) 13:35着 ⇒ 夕食 16:00 播隆際 19:00

☆槍ヶ岳/3190㍍
 アルコとしては以前、燕岳-大天井岳-西岳-東鎌尾根から-槍ヶ岳を登ったが、今回は西鎌尾根から槍ヶ岳を目指す。
双六小屋から樅沢岳まで休憩なくゆっくりゆったりと登る、全員元気だ。体調良好だ。
西鎌尾根も最初こそゆったりとした稜線であるが、千丈乗越に近づくにつれて厳しい山容となり、ザレ場での鎖場が何カ所も出てくる。そのたびに緊張、緊張だ。千丈乗越で休憩し、槍ヶ岳山頂を目指す。ところどころ富士山をのぼっているのではないかと錯覚するくらい山容が富士山に似ているがだんだん厳しさを増してくる。今回のテ-マは「ゆっくり」である。一歩一歩歩く。リズムに乗ると休憩する必要なく、一気に槍ヶ岳山荘に到着する。千丈乗越から1時間で山荘に至った。

☆いよいよ槍ヶ岳のクライミングだ。
 いよいよ裏銀座縦走の頂点である槍ヶ岳登頂である。遠い槍ヶ岳でぁつたが今は目の前に堂々とそびえている槍ヶ岳の穂先がある。約100メ-トルの岩場だ。岩場の経験者から視ると槍ヶ岳は手がかり、足かかがりが豊富で、誰にでも登れる。落石も落ち着いている。通常であれば楽しんで登れるが、あまりにも多数が取り付いていて実に騒がしい。特にツアーガイドに引き連れられた一団が我が物顔して跋扈しており、実に騒々しい。ツアーガイド達は槍ヶ岳の穂先の岩場を独占的に仕切っていて、頂上ではガイドは煙草を吹かしながら客1人1人に写真を撮らせて我が物顔であり、岩場では自分たちの都合を優先して仕切っている。思わず怒りが込みあがる。それでもアルコのメンバ-はそれ相応に登った。

☆播隆祭
 槍ヶ岳の初登頂者は松本の浄土宗僧侶である播隆(1786年生-1840年没)であった。1824年に槍ヶ岳初登頂を記念して槍ヶ岳山荘では播隆祭を行って38年目ということであり、毎年9月第1周土曜日行われる播隆祭にたまたま宿泊した縁で祭りに参加した。僧侶でありながら気持ちはアルピニストである播隆上人に共感し祭りに参加し講話と酒と音楽を楽しんだ。

●9月4日(日) 晴れ
・朝食 05:00 ⇒ 槍ヶ岳山荘 05:57発 ⇒ 休憩(2、800m?) 06:30着/ 06:35発 ⇒ 水沢(水場)(2、500m?) 07:06着/07:11発 ⇒ 休憩 (1、900m?) 08:06着/08:12発 ⇒ 槍沢ロッジ(1、820m)09:06着/ 09:20発 ⇒ 休憩 横尾手前(1、670m?)10:17着/10:22発⇒  横尾山荘(1、620m) 10:46着/10:51発 ⇒ 徳沢(1、562m) 昼食  11:38着/12:05発 ⇒ 明神池(1、540m) 12:46着/12:54発 ⇒上高地 バスターミナル(1、505m) 13:35着/13:50発 ⇒ 中の湯温泉入浴  14:10~15:15 昭島駅 20:34着

☆下山の日
 5日間、天気に恵まれて本当に素晴らしい山行が出来た。仲間と山々に感謝しつつ下山する。全員元気であり、全く疲労感がないようである。槍ヶ岳山荘から槍沢に向かって駆け下る。槍ヶ岳から上高地までは標高差1500メ-トルある。緩斜面でありゆっくり下れば問題ない。横尾着10時46分、徳沢着11時38分、明神12時46分、上高地13時35分であった。

 参加された諸氏に感謝、無事故であり、天気良好であり、諸天善神に感謝、感謝!!

                     
 
 
100名山・水晶岳にて


 

槍ヶ岳を見ながらの鷲羽岳への縦走路



  

 100名山・鷲羽岳にて


 
 
 
快適な双六小屋にてオーナーが撮影


 
西鎌尾根から槍ヶ岳へ



ガスが流れる槍ヶ岳に到着


 
 
槍ヶ岳山荘にて、私(BEA)は影で参加してます


 
 
槍沢を下るアルコ隊


 
 
河童橋にて笑顔の集合写真


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