人気の北アルプス二座の縦走へ
   【予約】 常念岳から蝶ヶ岳
リーダー Bea 
2021年8月29日(日)~31日(火)快晴・強風・一時雨

L:Bea、SL:フラット、会計:ジル、毎ちゃん、ふくちゃん、れん、ロコ、わんこ
男2名 女6名 合計8名

交通 Jtax利用
往路 6:00昭島駅→八王子IC→安曇野IC→一ノ沢登山口9:20
復路 15:00上高地BT→入浴→松本IC→あきる野IC→昭島駅20:20
 
8月29日 9:20一ノ沢登山口1323m→9:30山ノ神→10:30王滝ベンチ1618m→10:50昼食11:10→11:20烏帽子沢1745m→12:00笠原沢1886m→12:50胸突八丁2090m→13:20最終水場2250m→14:35常念乗越2466m→14:50常念小屋2450m 小屋泊り  ○累計標高差 上り1250m、歩行6時間/所要5時間30分、距離6Km
 
8月30日 5:10常念小屋→6:35常念岳2857m6:55→9:30小ピーク2592m→10:00昼食10:30→11:05蝶槍2655m→11:20蝶ヶ岳三角点→ 11:30蝶ヶ岳・蝶槍間分岐2625m→瞑想の丘→蝶ヶ岳ヒュッテ→12:17蝶ヶ岳2677m12:30→12:55大滝山分岐→14:05崩沢山2542m→14:20鍋冠山・小倉分岐→14:35大滝山北峰2616m→14:40大滝山荘 小屋泊り  ○累計標高差 上り1178m、下り1016m、歩行8時間/所要9時間20分、距離9Km

8月31日 5:20大滝山荘→5:25大滝山南峰2615m→8:00大滝槍見台2365m8:25→9:40明神見晴2200m→10:15三角点→10:50徳本峠2100m昼食11:15→12:55明神1548m→13:20明神池→14:30河童橋→14:50上高地B T ○累計標高差 上り504m、下り1605m、歩行7時間/所要9時間30分、距離17Km
 
8月29日 快晴、30分に5分休憩
 昭島駅南口に集合、キャンセルされたフルフルさんの見送りを受けて6:00に出発。
 八王子ICから高速道に入り、安曇野ICで降りて一ノ沢登山口へ向かう。手前の林道脇には違法駐車が続いている。予定より早く登山口に到着し、登山準備・トイレと軽く体操後に登山届を提出して出発。まもなく山の神で快晴と安全を祈願。沢沿いの緩やかな道では下山者と次々とすれ違う。王滝ベンチでは休憩者で混み合うため、先の広い登山道で昼食とした。徐々に沢の傾斜が増してくるが樹林帯と川音で癒される。笠原沢辺りから水が流れて沢のような登山道となり、陽射しも暑くなって一番の頑張り所となりました。
 右手の木橋を渡るといよいよ胸突八丁に到着。狭い階段と傾斜地に備えて休息し、水場に期待して進むと花も多く見られました。最後の水場でタップリと補給していると下山者から槍・穂高の絶景が見えているとの情報が得られました。残り200mの崩れたジグザグ坂をふた頑張りで登り詰めます。
 予定より30分早く快晴の常念乗越に到着して待望の槍・穂高の絶景にご対面。しかし槍ヶ岳の穂先だけが雲の中で残念でした。小屋は空いていて三部屋に分宿。小屋のテラスで槍・穂高連峰を見ながら厳しい初日の祝杯を揚げました。槍・穂高に掛かった雲は更に濃くなって夕焼けは見られず、稜線も隠れてしまいました。夕食はまあまあでしたが、八ヶ岳のご飯には劣りました。敷布団とシェラフ状の寝具で20時に消灯して就寝。夜半の星空はほぼ雲に覆われて不発。明日こそ晴れ渡った槍・穂高に期待です。
 
8月30日 曇り強風後晴れ 30分に5分休憩
 4時に起床して食堂で各自に持参の朝食を摂る。5時に常念乗越に集合して朝焼けを見ながら体操。雲海で日の出が遅くなると判断して常念岳に出発。予報された強風に体を振られながら岩場を登ります。やがて周囲が赤く染まって見事な朝焼けを堪能しました。暴風に晒されながら三点支持で頑張り、高低差400mを登り詰めて無事に常念岳に到着。風に耐えながら記念撮影、やはり槍・穂高は雲の中で山肌も見えずに残念でした。
 蝶ヶ岳へ岩尾根の縦走路を下り始めても風が吹き付けます。慎重に高低差400mを下りきって鞍部の樹林帯に入り、やっと風が収まって一安心。道端には花々が見られて普通の稜線歩きになりました。前方に聳え立つ蝶槍を目指して小ピークを二つ越え、鞍部の湿地帯で昼食としました。
 ふた頑張りで蝶槍を登り切り、山頂から振り返ると常念岳が遠くに見えて縦走の難儀さを思い知らされました。ここからは緩やかな稜線となり、蝶ヶ岳三角点、蝶ヶ岳・蝶槍間分岐を経て瞑想の丘に登り詰めます。ここで期待したライチョウ5羽と遭遇し、しばし散歩を後追いして撮影するも保護色と岩肌でピントが合いません。蝶ヶ岳ヒュッテで空身になり裏手の蝶ヶ岳に登頂して記念撮影。槍・穂高は依然雲の中でした。しばしヒュッテでの買い物と休憩タイムを取り最後の大滝山に向かいます。
 大滝山分岐からはミニ湿原とお花畑が見られて高原の縦走路気分となりました。200mを下りきった鞍部から崩沢山への登り返しで緩やかな樹林帯を進みます。ピークから鍋冠山・小倉分岐まで乾いた石尾根となり背後の蝶ヶ岳が遠く見通せました。最後の大滝山北峰も緩やかで広場を下り始めると大滝山荘でした。泊り客は我々と  明日の小屋閉めで来られた関係者3名だけでした。
 山荘前で二日目の祝杯を挙げながら夕食を待ちます。展望は無く樹林帯の隙間から安曇野方面が望めるだけで夕日は見られません。熱いおでんの夕食を頂き、3部屋に分かれて20時に就寝。分厚い布団と毛布でした。夜半の星空と安曇野の夜景をチェックして明日の槍・穂高絶景に期待。
 
8月31日 晴れ後小雨、後晴れ
 4時に起床して食堂で各自に持参の朝食を摂ります。5時に大滝山荘前に集合して展望地に移動。安曇野の朝焼けは厚い雲に覆われて日の出は見られません。日の出前に出発、近くの大滝山南峰で朝日を待ちました。朝焼けと富士山、御嶽山、霞沢岳が見られ、山頂を下り始めると右手に快晴の穂高岳が見えています。大滝槍見台からの絶景が期待できそうです。左斜面の下山路は嫌な狭く崩れやすいザレ場で要注意でした。やがて右の樹林帯に入って一安心。下り道ですが木の根を跨ぐような道が続き、クマが出そうな雰囲気で女性陣のコーラスをクマ除けとして進みました。
 樹林帯に突然現れたやぐらが噂の大滝槍見台でした。傷んだ梯子を登ると待望の穂高連峰-大キレット-槍ヶ岳が青空の中にくっきりと見られました。三日目の大絶景に感激しながら写真を撮りまくります。次の明神見晴にも期待して進みましたが絶景ポイントを確認できないまま三角点に到着。後は徳本峠へ下るだけですが、小雨が降り出して急ぎ雨具を着用して出発、降ったり止んだりのまま人気のない徳本峠に到着しました。
 空身で近くの穂高展望地に立寄り撮影タイム。小屋のベンチで昼食を摂りましたが雨足が強くなり20分で下山開始。濡れた小石が滑りやすくゆっくりと下ります。二箇所の沢は崩れて応急の登山道が造られていました。2名の登山者とすれ違い徳本峠小屋は営業しているようです。沢筋のジグザグ道から林道に出てほっと一息。残りは遊歩道歩きとなりました。明神で冷たいコーラで喉を癒し明神池へ向かいます。
 明神橋と明神岳の絶景を見ながら観光客で賑わう穂高神社奥宮に参拝。青空が見える快晴となり、自然探勝路を進んで河童橋に向かいます。マスクを着けた観光客に気が引けますがマスク無しで岳沢湿原を観光。すると猿の軍団が堂々と歩いてきて除けません。子猿も見られて観光客が餌付けした弊害のようです。河童橋でマスクを着用し各自に15分のフリータイム。14時50分に上高地BTに再集合してタクシーと合流し、三日間の縦走を無事に終了できました。
 沢渡で食事付きの温泉場を探しましたがコロナ渦で営業休止中、止む無く竜島温泉・せせらぎの湯に入浴し、コンビニで夕食買い出し。中央道では八王子手前から豪雨となって焦りましたが中降りの昭島駅で無事に解散となりました。常念岳からの大絶景は不運でしたが大滝槍見台からの展望は忘れられないものとなりました。お花とライチョウにも逢えて満足されたかと思います。サブリーダー、会計、参加者の皆さんお疲れ様でした。来季は一泊二日の手軽な蝶ヶ岳を検討したく思っております。

 会計報告  
 収入 ①参加費 38,000×8 304,000 
     ②キャンセル料 3,000 ③雑収入 20
     計 307,020
 支出 ①ジャンボタクシー利用料(2日分)90,000
     ②高速代(往復×2) 18,460
     ③宿泊費
      常念小屋(夕食付) 12,500×8 100,000
      大滝山荘(夕食付) 11,000×8 88,000
     ④入浴料 520×8 4,160
     ⑤返金 800×8 6,400
     計 307,020

 
 

一の沢登山口にて元気な皆さん



最後の水場で息を吹き返しました




常念乗越から槍・穂高連峰、槍先は雲の中で残念



モルゲンロートの常念乗越にて




慎重に高低差400mの岩場を登って常念岳へ到達



三つのピークを越えて蝶ヶ岳へ


 

大滝山南峰にて朝日を浴びながら



三日目のハイライト・大滝槍見台



ついに見られた穂高岳-槍ヶ岳の大展望



 計画へ