1日目(8月1日)
夜叉神峠登山口10:05-出発10:25→夜叉神峠11:35<昼食>12:10→苺平15:55-16:05→南御室小屋16:40
行動時間6時間35分(休憩時間1時間35分)歩行時間5時間
2日目(8月2日)
南御室小屋06:15→ガマの岩07:05-07:15→稜線→薬師岳08:25-08:50→観音岳09:40-10:20→地蔵岳(賽ノ河原)11:35<昼食・オベリスク挑戦>-12:30→鳳凰小屋13:15
行動時間7時間00分(休憩時間2時間05分)歩行時間4時間 55分
3日目(8月3日)
鳳凰小屋06:10→燕頭山08:00-08:15→西ノ平10:45→御座石鉱泉11:45
行動時間5時間35分(休憩時間45分)歩行時間4時間50分
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1日目(8月1日)晴れ
早朝、中央線が人身事故で不通。1名が立川駅に集合できず。3名が八王子駅に待機。4名と連絡を取り合い、高尾駅で18名が合流。金曜日で良かった。土・日曜日なら山行者で大混雑だ。残る1名と連絡しあい、大月駅で特急に乗ったとのメール連絡有り。
9時過ぎ、甲府駅改札口付近で参加者19名が合流。予定より50分余り遅れる。この遅れが後の山行に影響を与える。
ジャンボタクシー2台とタクシー1台に分乗し、夜叉神峠登山口へ。
各自で体操や身支度を済ませ、出発時刻が10時25分。約1時間遅れの出発となり、太陽は既に中空に昇り、気温や湿度が高く、樹林帯で無風。重いリュックと重なり、発汗が激しく、体力を消耗する。
ようやく、夜叉神峠に着く。白峰三山の展望が素晴らしい。杖立峠での昼食予定であったが、昼食と休憩をとる。苺平までは、時間と距離をかけながら上り詰めていく。体力の消耗と休憩の適地を勘案しながら、約30分間隔で休憩を5~10分とるようにする。15時55分に苺平に着く。1日目の苦闘が終わる。
ここで、今回の山行の成功を確信した。後は、下りで南御室小屋だ。残る2日間を無事故で如何に山行を楽しむかに焦点が合わさってきた。南御室小屋は金曜日のためか、広々とし、食事や団欒(飲み会)も心置きなく楽しめた。「チーム鳳凰」の絆を深めるひと時となる。
2日目(8月2日)快晴→午後、一時雨
小屋の南アルプス天然水をボトルに詰め、予定よりやや早いが、小屋を出発。出発が遅れると、ガスが昇り、展望がぼやけてくる。薬師岳に行く途中のガマの岩からの展望が素晴らしく、大歓声が上がる。途中と合わせ20分余り時間をとった。
素晴らしさはまだ「序の口」。白砂とハイマツにおおわれた稜線に出ると、もう全員が「子ども返り」だ。子供たちがはしゃぎ、めいめいが岩稜に登り出す。視界がクリアーで、360度の大展望だ。「まだ、3山の一つである薬師岳にも登っていないよ」と督促し、薬師岳小屋を経て薬師岳へ。
途中、電波が通じる場所が有り、会長に「全員、元気。快晴。最高」と打電。2日目は太陽が敵であったが、雲の動きが激しく、助かる。
しかし、昼近くになると、ガスで遠景がややぼやけてくる。近景は明瞭でタカネビランジやハクサンシャクナゲなど、多数の花々を楽しむ。2日目も約30分間隔で休憩をとるようにする。しかし、ビューポイントがあれば立ち止まる。歩行時間とは別に、約2時間休憩を含めて、稜線を彷徨する。
オベリスク前の賽ノ河原で昼食とする。アルコの勇士6名(男女各3名)が果敢にもオベリスクに挑戦。挑戦している時、若者がオベリスク頂上で手を振り、我々も歓声と両手で賞賛する。勇士6名が最後の尖塔の下まで来た時、にわかに天候が怪しくなる。それぞれが「引き返せ」の合図を送る。チャレンジャー達は断腸の思い?で引き返したであろうが、「男気、女気は十分伝わった。ご苦労様」の賛辞を送りたい。「怪我なくて良かった」が本音であるが・・・。
もっと稜線を彷徨うつもりであったが、雨が降ってくる。激しくはないので、レインウエア―の上を着、ザックカバーをしてから、急斜面の砂場を駆け下りる。雨が本格的(激しくはない)になり始め、樹林帯に駆け込み、完全武装をする。一気に足元を注意しながら鳳凰小屋へ。鳳凰小屋に13時15分に着いてしまう。しかし、土曜日で鳳凰三山の旬の時期で山小屋は混雑を極める。
南御室小屋での静寂さとは大違い。やがて、「チーム鳳凰」全員が、こたつのある部屋を独占し、大団欒。夕飯まで時間があり過ぎる。持参の酒が底をつき、「かみなり三代」(日本酒)などを買い求める。とっくに雨が止み、晴れ上がり、後続の方々に部屋を譲り、小屋周辺の花々や清々しい大気を楽しむ。
3日目(8月3日)快晴→ガスが上昇→快晴
御座石鉱泉まで、3時間30分のコースタイムであるが、アルコ隊はゆっくり歩くので、行動時間を5時間30分から6時間を見込む。
また、ゆっくり下山すると、明日に体の疲れを引きずらないそうだ。6時10分に小屋を出発。富士山のビューポイントがあり、感動しながらシャッターを切る。どこからともなく、めいめいが「アルコ写真展で同じ写真ばかりになるよ」と大爆笑。
下りは、下山の鉄則を守り、約1時間ごとに休息(10~15分)をとり3班が重なりながら休憩場所で「絆を深める」ようにする。手元は明瞭であるが、ガスが昇り、ビューポイントがガスで遠景が見えない。しかし、高度を下げるにつれて、ガスが上昇してしまい、快晴の状態で周りが見渡せるようになる。「西ノ平」付近の土砂崩れが激しく、大規模な防壁工事にびっくりしながら、自然の脅威の凄まじさを思い知る。
11時43分、19名全員が完登し、無事に下山する。すぐに、会長に下山報告をする。
興奮のためか、「以上、報告します」「ご苦労様」とお互いに軍隊口調となる。
韮崎駅まで山梨中央バスで行くのだが、駅での解散は慌ただしいので、御座石鉱泉バス停でとりあえず解散する。韮崎駅で13名が甲府行に乗車し、男性6名が白山温泉で汗を流す。男性6名隊も、午後6時頃には立川駅着。
参加者の皆様、ありがとうございました。
天候に恵まれた。屈強の男性4名がいた。「チーム鳳凰」を支えた19名がいた。オベリスクに挑戦した6名がいた。少人数に分けた3班が連携しながら行動できた。事故なく、全員が完登でき、楽しみや感動を共有できたことは素晴らしいことだ。アルコも高齢化している。今後のアルコの登山様式として、寄与できれば幸いと思います。
重ねて、参加者の皆様、非力なリーダーに付いてきてくださり、お互いに支え合えたことに感謝申し上げます。特に、3班の班長間(班の最後尾AL含む)で連絡を取り合い、各班の独自性を守り、SLで締めていただいたことが成功の秘訣と思います。
アルコは仲間。ツアーとは違います。気兼ねせず、言いたいことを云いながら、お互いに尊重し合う。「謙譲し合う」ことも大事ですね。 オベリスクのチャレンジャーの「男気、女気」に大拍手です。
長々と山行報告をいたしました。夏山はまだ続きます。10~12月の山行計画もゲラ刷りされました。
アルコの皆様、難しいことをあれこれ考えず、山に登りましょう。スカッとします。それから、現世のことを考えても遅くはないと思います。「毎日、サンデー」君になった私の今の心境です。
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収入の部(参加者19名) 18,100×19=343,900
支出の部 合計 343,110
南御室小屋 8,000×19=152,000
鳳凰小屋 8,000×19=152,000
タクシー代 31,510
返金 400×19=7,600
※343,900-343,110=790
※790円は運営委員会時に持参、アルコ会計に入れます。。
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薬師岳
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観音岳
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南御室小屋
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(記:久保)
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