前夜、会長から新米リ-ダ-に「頑張れ」との激励電話が入った。
翌日17日、曇り、武蔵五日市駅前のバス停は登山客で一杯だ。幸いにもバスの増発で1台に全員が乗車することが出来た。
奥多摩では、もう秋が始まっている。バスを下車した上養沢では、夏の花、タマアジサイ、ギボウシが出迎えてくれた。
9時出発するともう秋の花・ヤマハギ・コマツナギ・ナンテンハギ・ヌスピトハギ・フジカンゾウと萩の仲間に代わり、吾が世と咲き競っている。水辺にセリ・ミツバが小さな花をそっと咲かせ川岸ではボタンズルが白い絨毯を広げている。
道脇では黄色い5花弁のダイコンソウ・キツネノボタン・ミツバツチグリガ咲き、林脇ではクズの花が赤紫の塔を立てていた。この辺りはまだまだ夏の花で一杯である。
柿平園地まで来ると、より山峡の景色となり、草花も地形で変化する。日当たりのよい地には、秋の白い花ユウガギク、フウロソウ科のゲンノショウコ、花が煙管のような形のガンクビソウ・オオガンクビソウ ヤブタバコと黄色い花が特異な花形を見せてくれた。地味な花で花穂を天に突き立てる黄色い花のオニドコロ、白いヤマノイモ。木のようなイタドリも精一杯の自己表現している。
湿った地形になると赤い花穂のミズヒキ黄色い花穂のキンミズヒキ 赤い金平糖に似たミゾソバ、同じ仲間で白い花のタニソバ、花がつり下がる赤色のツリフネソウ、黄色いキツリフネ、ミントの様な葉ッパのイヌトウバ、花が赤色に変わるニガクサと実に種々な花が咲いている。
林道が終わりいよいよ山道だ。はじめに見つけたのが星型の白い花穂のオカトラオ、黄色い花のオトギリソウだ。次ぎに菊科の白い花シロヨメナ、ミカン科の唯一の草・マツカゼソウ、漏斗状花に紫の班点のあるヤマホトトギスと黄色い花のタマガウホトトギスを見つけて廻ると七代の滝に着く。ここは滝と赤紫のイワタバコが絵になる場所である。
これより階段を登るが両脇は白い竜胆のツルリンドウソウ、赤い実のツルアリドウシの群生地である。階段を上り詰めると天狗岩、
今日は天気が悪いので先を急ぐ。ロックガ-デンの地に入ると葉っぱ先が割れたギンバイソウが目に付く。花期は終わった、額が立派な花を偲ばせる。岩道に一際赤く咲いたフシグロセンソウ、磐で風に揺れるタマガウホトトギスの黄色い花を見ながら飛び石を進むと綾代の滝だ。
もう少し頑張って休憩所で昼食だ。食事中に雨がパラツキ少し寒くなってきた。すぐに帰路に着く。山腹の山道では草花も変わる。まず赤紫色の大きい花夕二ジャコウソウ、ヤマホトトギスの花弁より、反り返らないヤマジノホトトギス、ハクサンシャジン似の青い花のソバナが現われる。白色の躑躅を5校葉の形からコヨウツツジと断定したが、チャウさんから指摘された。花弁の赤い斑点の特徴からバイカツツジが正解だった。チヤウさんありがとう。
長尾平に着くと桐の花に似た黄色い花のキバナアキギリとピンクの吊下がった花レンゲショウマが今を盛りと咲いている。
御岳参道の裏道は隠れた花道で、珍しい釣鐘のような茶色の花のツルニンジン、ユリのようなウバユリ、背丈の大きな白い花の集合体シシウド、秋の代表花・青色のヤマトリカブト、山に浜辺の花ハマナスなどがあった。花柄の先端に白い花を付けるトウギボウシ、顔を地面に付けないと見つけられないヒメヤブラン、同じ葉っぱで白い花のジャノヒゲ、白い小さな花の散形花序のヒヨドリバナを見付けると富士峰園地である。
最後は富士峰園地でレンゲショウマの群落を見て『END』の予定だったが、参加者全員の希望で滝本-JR御嶽駅間を歩くことになった。お蔭で光仙橋の紫色のイワタバコの群落の花を見ることが出来た。多摩川縁りを歩くと彼岸花に似たキツネノカミソリ、赤唇と白唇の2弁ハグロソウの花も見付けることが出来た。
今回の山行では御岳山の代表植物①蓮華升麻②玉川杜 草③銀梅草と3種類を見つけられ、50種榎を越える草花が確認できて楽しかったです.参加の皆さん、新米リ-ダ-に協力ありがとうございました。
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