世界遺産 自分の足と体力で 確かめよう |
【予約】 富士山(日本百名山) |
リーダー KAIKUN |
2016年8月8日(月)曇り~9日(火)快 晴 |
第1班 L kaikun、AL miz、ヨッシー、ミータン、ジル、さんこうさん、寺チャント、ヤベッチ、びーちゃん 9名 第2班 SL 柚子、AL ポッポ、ふるふる、メンゴチャペ、SU-MA、Tarry、フラットさん、kinya 9名 |
男11名 女6名 計17名
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8日→昭島駅6:25→八王子IC6:40→谷村SE8:00/15→富士山五合目8:25/9:30→6合目10:30→7合目11:30/12:00→8合目山小屋14:20 9日→山小屋5:10→9合目6:20→頂上鳥居前7:20 剣ヶ峰8:45/9:05下山道入口9:50/10: 00→八合目10:55→7合目11:30→富士山五合目13:50/14:00→溶岩の湯(泉水)→河口湖IC→八王子IC→昭島駅16:46 当初、台風5号が関東地方に8日夕刻接近、9日朝通過という最悪の気象条件だったので、山行中止を考えていが、7日の夕刻頃から台風のコースがやや東へ向きを変えてきたので、影響は少ないと判断して実施することとした。 8日当日雲一つない快晴の中、昭島駅南口6時25分出発、谷村SEでトイレ休憩を済ませ河口湖インターへ向かう。ところが、途中の良く富士山が見える場所に来てびっくり、快晴なのに富士山の真上にだけ分厚い大きな笠雲がかかっている。この笠雲はすえひろ笠という雲で、天候は崩れないが風が強くなると言われている。台風の影響が早めに来たかなと一瞬不安になる。スバルラインは、マイカー規制のためシャトルバスや観光バスの往来のみで混雑はない。途中、東に白根三山や八が岳、西に富士山の剣ヶ峰が観える富士山4合目大澤駐車場(2,020m)で降車して約15分間の高所順応を試みる。展望台からは白根三山はよく見えたが富士山は中腹まで広がった笠雲のため全く見えない。富士山五合目には、約2時間で到着した。 富士山五合目は富士山の真北にあたり標高は2,305mもあり雲取山よりも高い位置にある。五合目広場には既にかなりの観光客がいたが、これから登る登山客はまばらで、下山で疲れ切った登山客(大半は観光客か)あちこちに座り込んでいる。 当初の計画通り出発時間・場所等を指示した後、約1時間の高所順応のための自由時間とした。各々、付近を歩きながら深呼吸をしたり、展望台で写真撮影したり、富士山保全協力金の手続きを済ませたり、ザックの整理などをして高所順応の時を過ごしていた。予定時間(9:30分)になったので準備体操を済ませて吉田コース登山口へ向けて出発した。6合目へは樹林帯の山腹を横切り、ゆっくりと呼吸を整えながら緩斜面を登る。やがて落石防護トンネルを潜り抜けると6合目の富士山安全指導センターの前に出る。小休止しながら全員の体調を確認したが、不調を訴える者はいない。7合目へは荒涼とした砂礫の斜面をジグザグに登る。中腹まで広がってきた笠雲はガス状となって今まで見えた眼下の湖も見えなくなる。山道は、砂や小石がザラザラして歩きづらい。 まもなくゴッゴツした岩盤を登ると7合目の花小屋である。7合目は、標高差約300mを急な岩尾根伝いに山小屋のテラスを通り抜けながら登る。途中の休憩場所には手ごろな平坦地がないので、日の出館のテラスと空き地で昼食を摂ることとした。昼食後の急な岩盤の登りはきつい。一歩一歩呼吸を整えながらゆっくりと足を進める。この頃から登山道はガス状態になり、鉄杭やクサリに触ると水っぽい。雨にならなければいいがと思っているうちに八合目山小屋大使館に到着する。 いよいよ3,000m台に入る。もう少しで宿泊先「白雲荘」だと上を見上げるがわずか200mの距離がなんと遠いことか遥か先である。今のところ不調を訴える者はいないので、ここで長めの休憩とした。その後は、目標の小屋が真近なせいか気分的に楽になり、比較的順調に歩を進め予定時間に10分程度の遅れで白雲荘に到着した。雨や風が強まらないうちに到着したのでホットした。早めの夕食後、次々と到着する団体、ツアー客で居場所がなくなったので寝場所に戻り横になる。この頃から台風の影響か風が強くなり風音が小屋に響く、この強風が何時まで続くか心配で小屋の人に聞くと、「明朝2時頃までらしい。宿泊のツァー客はほとんど早朝の登山をやめる」とのことである。その後、風は午前1時頃に弱くなり、3時頃には星空になっていた。 翌9日(火)星空だったので最高の日の出を期待して4:00分起床する。ところがテラスへ出てみると、大勢の登山客がご来光を期待してカメラを構えているが、東の空には雲が広がり日の出の隙間がない。それでも4時50分頃まで待ったが残念ながらご来光を見ることはできなかった。 5時10分、準備体操をしていよいよ頂上に向け出発する。頂上までは標高差500mの登りなので、ゆっくりと呼吸を整えながら一歩一歩と進む。空は初めは霧状の雲が掛かっていたが、徐々に晴れてきた。山小屋を出発して約1時間、本八合目を過ぎた所で一人(女性)が体の不調を訴える高山病の初期症状である吐き気だ。トイレで朝食の一部を吐いてきたので大丈夫と話していたが、これから先はさらに高度がきつくなるので心配だ。話し合いの結果、ベテランの女性会員を付き添いにお願いして宿泊した山小屋に戻り、下山時まで休養することとした。その後、九合目の富士山ホテルを通過し,久須志神社の小さなお宮と鳥居にさしかかると頂上直下の鳥居がはっきりと見えてくる。ここからは焦りは禁物、お鉢めぐりの体力を維持しておくためにもゆっくりと砂礫のジグザグ道を踏みしめ前に進む。予定時間から15分遅れて無事に頂上に到着した。頂上の浅間神社奥宮前で一休みし、70歳以上の4名が記帳した。 お鉢めぐりは,一周約2.6Km、コースタイム1時間20分、標高差70mである。 富士山頂は剣ヶ峰をはじめ8つの峰が連なっており、この峰々を仏教の極楽浄土をあらわす八葉蓮華に見立て一周巡拝したことがお鉢(八)めぐりの起源と言われている。 時計回りに進み剣ヶ峰への最後の坂を登りつめ、遂に富士山最高地点剣ヶ峰に到達する。ここで最高地点剣ヶ峰の標柱との写真撮影を行い、三等三角点にタッチして、3,776mの富士山の最高点を実感した。剣ヶ峰から再び時計回りに回って下山道の入り口に到着し、スパッツ、マスク付けて下山を開始した。 下山は砂礫で足元が悪い道を約3時間半をかけてジグザグに下る。同じような景色の中、単調でで、忍耐のいる下りである。よそ見したり、油断するとすべって転倒することもあるので、気を緩めないようにして歩を進める。八合目で白雲荘で休養していた女性2名と合流して再び17名で下山を続ける。そしてやっと7合目の公衆トイレの場所に到着、ここまでの下りでかなり疲労度が重なったので休息を長めにした。7合目から6合目へ下る道は樹林帯が変化を見せるため,気分的に楽になり、ピッチが少しずつあがってきた。この間、第2班が急坂で足を挫いた年配の男性を介護し安全な場所へ移動したり、足を負傷した女性の治療をするなど、疲れた中にもアルコのメンバーズマニュアルの一端を垣間見るような献身的な行動もみられた。やがて吉田コ―ス登山口に到着、下山道の唯一の登りとなる5合目駐車場へ向かう。13時50分、全員無事下山した。 収入 参加費 8200円×17名 139400円 キャンセル1000円×3 3000円 計 142400円 支出 バス代54000円 運転手心づけ3000円 高速料金4660円 スバルライン通行料金3400円 1日につき65060円×2日 130120円 風呂代 700円×17 11900円 計142020円 収支差額 380円 差額380円はアルコ会計に繰り入れました。 なお 山小屋宿泊代7800円、入山料1000円は各自にて支払いました。 |
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9日(火)白雲荘のテラスが登山客で一杯なので、 次の山小屋元祖室(3250m)のテラスで 出発前の健闘を誓い記念写真とする。 |
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日本最高富士山剣ヶ峰3,776m標柱前の記念写真 |
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富士山剣ヶ峰をバックに第二火口棚を登る第2班 |
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