八が岳の主脈を縦走する
   【予約】  南八ヶ岳縦走
リーダーGABIBO 
2020年8月22日(土)〜24日(月)

L:GABIBO、SL:BEA(写真)、B−CHAN(医薬品)、空(チコちゃんサポ−ト)、ハチロク(ログ記録)、ロコ(情報収集)、ジル(会計)、レン(会計)
男4名 女4名 合計8名

 
8月22日(土)晴れ
昭島駅→八王子IC→JT利用→小淵沢IC→観音平
 沿面距離 4.35km 累積標高 登:887m 降:74m 
観音平09:15→雲海10:10/10:20→押手川11:11→(昼食)11:38/12:00→青年小屋13:02泊
(計画外) 編笠山 青年小屋から編笠山往復 BEA,空、ロコ、ジル、レン
 
リ−ダ−自身の体力で出来る範囲のコ−ス設定と懸案であつたキレット通過を縦走計画に組んだ。
 初日は観音平から青年小屋まで緩やかに登るコ−スだ。しかし標高差はそれでも887mもある。天気晴れで無難に歩みを進め13時に青年小屋に入る。計画外で青年小屋と編笠山山頂を5名が往復した。その他はビ−ル片手に見守ること1時間半くらいで編笠山班は戻るってきた。
 その夜の女性陣の部屋は令和天皇が皇太子時代に訪宿泊された部屋だという。小屋の混み具合はさほどのこともなく助かる。
 
8月23日(日)午前晴れ、午後雨
 沿面距離 6km 累積標高 登:1061m 降:726m
青年小屋06:35→権現小屋07:39→権現岳08:24/08:4→キレット小屋(昼食)10:50/11:15→真教寺尾根分岐13:30→赤岳・南峰 13:58→赤岳・北峰14:00/14:05赤岳展望荘14:50泊
 
 本日がこの縦走計画の核心であり、下りも登りも厳しい。青年小屋を出てから30分程で権現岳への岩場が始まる。鎖が整備されていて鎖に導かれるようにして権現小屋に至る。キレット分岐からリーダー以外は権現岳山頂往復する。
 キレット小屋への下降のハイライトは岩場にかけられた61段ある源治梯子から始まる。しつかりとした鉄梯子であり、数人が同時に下降しても問題ないようであつた。ここら当たりからは樹林帯の下降路であり、高度感がない。北アルプスの大キレットと比較すると迫力はないが、下ることは下る、さすがにキレットだけのことはある。
 キレット小屋はコロナ禍で今季休業と言うが樹林帯の窪地にあって落ち着いた雰囲気は良い。最低鞍部2450mから約450m登り返して赤岳山頂2899mを目指す。当初、キレットから赤岳山頂に至る岩場のル−トフアィンデイングを心配していたが、それは杞憂に終わる。
なんとなんとペンキ印でコ−スは丁寧に導かれていた。ロ−プを使うまでもない緩斜面をほぼまっすぐにクライミングする。乾いた岩場で、注意するのは落石である。
 時折、真すぐに登るに疲れてトレ−スに誘われて回り込んで登るとチコちゃんに叱られてしまう。
 ルンゼ状と言うか凹状の幅広い岩場を約200m以上も登り稜線に出ると一転、鎖と梯子の連続に変わる。ここでもル−トに迷うことなく鎖と鉄梯子に導かれコ−スを進むこととなる。なんとなく雨模様でやや暗い岩場を登るが、現在位置が判然としないうちに真教寺尾根と文三郎尾根巻き道の分岐に出る。
 まだまだ山頂は遠い。文三郎尾根への巻き道に入り込もうとすると、またまたチコちゃんに、、、、、。ここは当然直登を選択しなければならない。
 そこからさらに鎖に導かれ、斜めに登り、またはトラバ−スしたりして、変化が出始めてくると、稜線近くでようやくなじみの文三郎コ−スに合流し、頂上稜線に出た。なんと大粒の雨に降られる。頂上稜線の窪地で急ぎ雨具を着用する。
 山頂は近い。以前利用した草付きから回り込もうとすると、そこは崩壊していて再び稜線岩場をたどり、南峰山頂直下に出る。南峰山頂によらずに雨で先を急いだ。南峰に寄らなかったとクレ−ムが後で出た。南峰に寄らない理由を雨なのに北峰がメインだからとしたのはまずかつた。写真はコロナ禍で人影のない休業中の北峰山頂頂上小屋を背景に記念写真とした。
 ここから赤岳天望荘まで、登山活動で崩壊した地形の雨の中の下降であり、まだまだ先が思いやられる斜面は急で崩壊した登山道を、それこそ一歩一歩確認しながら、地図上時間の倍、小1時間をかけて下る。こうして核心の2日目はなんとか無事終える。 
 赤岳天望荘も多少の混み具合である。お湯、お茶、コ−ヒ−が飲み放題でありありがたいが、個室はなにか落ち着かない雰囲気でやや残念である。
 
8月24日(月)晴れ後小雨
沿面距離 8.5km 累積標高 登:477m 降:1306m
赤岳天望荘06:40→三叉峰(さんじゃほう)08:1→横岳・奥の08:37→硫黄岳山09:35/09:42→硫黄岳10:14/10:26→赤岩ノ頭分岐10:49→峰の松目分岐11:46→オーレン小屋(昼食)12:02/12:24→>夏沢鉱泉13:15→桜平 13:40
桜平→JT利用→もみの湯→蓼科野菜市場→茅野南IC→八王子IC→昭島駅

 3日目となる。赤岳天望荘から横岳は目の前である。通い慣れた道であるが本日はリ−ダ−は身体が重く、階段状の岩場を登るのが重い、重い。それでも動いている間になんとか動けるようになる。ここは以前と異なり、最初から最後のピ−クまで至れり尽くせりの鎖と梯子で登山者の安全を確保している。一つ一つ動かない体で丁寧にこなしていく。大同心や、小同心が足下に見える横岳山頂(奥の院)に着き記念写真に収まる。
 そこからまもなく岩場は終わり硫黄岳山荘への緩やかな下りとなる。開放感に浸る。本日3日目は下りが1306mと前2日で登った分を下がることになる。硫黄岳から赤岩の頭手前の分岐をオ−レン小屋に下る。さらに小雨交じりを夏沢鉱泉経由、桜平に下り、ジャンボ タクシ−と合流する。
 桜平12時目標であつたが2時間近く遅れる。
 来月リ−ダ−は満80才となるが、いままで懸案となっていたキレット通過が出来て成果があつた3日間であった。
 
 会計報告
   収入 34000X8  272000円
   支出 ジャンボタクシー代計 101820円 45000X2
       高速料 2030円X2 3580円X2
       青年小屋68000円 8500X8
       赤岳展望荘96000円 12000X8
       温泉入浴料5200円 650X8
       返金 800 100X8
   残金 180円 皆様の承認を得てアルコ会計へ
  
 

 編笠山ルートの急坂にて



遠い飲み屋の青年小屋にて



令和天皇陛下も宿泊された小屋の炬燵でまったり


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権現岳山頂にて


 

小雨と遠雷の赤岳・北峰にて



赤岳天望荘の談話室にて乾杯


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快晴の赤岳天望荘にて



最終日の核心部・横岳にて



ガスが流れ始めた硫黄岳にて


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