1000㎞先の東京都を訪れる
【予約】 小笠原諸島 父島 母島 1次案
リーダー GABIBO
2023年2月18日(土)~2月23日(木)
L:GABIBO、SL:MIZ、ワミ-、菅ちゃん、ユリちゃん、柚子、KAIKUN、フラツト
 男5名  女3名 計8名
船中2泊、母島1泊、父島2泊 5泊6日
 
2月18日(月)晴れ
 小笠原丸午前11時東京竹芝桟橋出港、1000キロ離れた太平洋の大海原に24時間の航海だ。おがさわら丸は東京と父島を月に数回往復する総トン数11,000トンの客船である。1,000㎞を24時間で結ぶから時速40㎞強である。太平洋の1,000㎞先の島々を訪れるとなるとわくわく感がある。
個々の船室が決まると、最上階の8デツキに出て去りゆく東京湾を望む、2時間も頑張るが風が強い、寒い、それも40キロ強で走る船上であるから当然である。
 寒くなり、船室に戻ると、次は船内の探検である。我々は2等船室4デツキであり、予想外に便利である。レストランがあり、シャワー室、小人数の談話室、自販機ルーム、そして船内案内所があり、乗降口も4デツキで便利である。一航海24時間であるが予想より短く感じた。
 
 2月19日(日)曇り、晴れ
午前中、父島入港前、おがさわら丸は午前9時から10時半ころ、聟島列島に進む。ここでガイドによる説明会が7デツキで開催された。聟島列島のあれが聟島、次は仲人島、そしてしばらく走り、嫁島まで説明が続き、小笠原諸島の遊びのいろいろを紹介していた。印象に残ったのはクジラの噴水は息継ぎのための空気の吹き上げであり水を噴き上げしているのではないとの事であつた。
午前11時父島二見港に接岸、1時間ほど忙しくして12時母島向け「くろしお丸」499トンで出港、14時母島に到着、実に26時間の航海。母島ではアンナビーチ母島ユースホステル(宿主田澤誠治)に宿をとる。
「くろしお丸」に乗船すると、すぐに最上階の展望デツキに全員が出る。
父島に隣接する南島の脇を通過し、見えてきました250メ-トルの赤いハート形の大岩壁、和名{千尋岩}が展開する、21日には岩壁上のトレツキングもあり、周囲の山波を観察する。さらにクジラが見えないかと興味津々で待つ。見えた、見えた島陰で尾びれが翻り、息継ぎの噴出も確認出来た。
 次は母島の展望に見入る。回りを断崖に囲まれた島だ。なぜに乳房山なのか?「乳房山は463mで父島、母島では最高峰であり、目視でもそれと分かる筈だ。そして乳房が二つ確認でき、奥の山が乳房山だ。
 東京から26時間、父島から2時間の航海は退屈することなく母島沖港に接岸、ユースホステルに落ち着く。
 小剣崎山111m ここまでも疲れを知らぬアルコはさらに動き出す。山を登ろうと言うのだ。小さな村落に、それと分かる登山口があるのが「小剣崎山/しょうけんざきやま」111mである。溶岩がひえて固まったゴツゴツした岩山であり、登るほどに沖港から村落全体が見える展望台である。明日登る乳房山も見えた。
 ユ-スホステルの夕食は美味しかつた。量、質ともに良好で、しかも料金も手頃である。
 
2月20日(月)
 乳房山463m登山 午前8時に出発、田澤誠治ガイドで乳房山を登る。西ルート登山口では吸い取り紙で靴を拭い、靴底の雑菌を払った上で登山口から入る。世界自然遺産であり、島の固有種を護るため外来種を持ち込まない配慮は厳重だ。
 入り口からいつもの山と異なる山容を感じる。まるで熱帯雨林に誘い込まれたような感触である。亜熱帯で異相の山だ。曇り空で、雨模様であるが先を急ぐ。説明役のガイドは中間で、リ-ダ-が先頭で歩く。トレイルはしつかり刻まれている。道なりに登る。高木が多い。湿性高木帯と言うそうだ。
足下からシダ類が絡みつくようでストツク裁きが重い。展望所に出ると沖港周辺の集落を見下ろすようになる。さらに進むと戦時中、米軍機が帰路、負担を軽減するために500キロ爆弾を投下した大きな窪地に出会う。
 高木に囲まれた暗い山道を辿る。多少の雨に出会うもさらに進み、頂上は雨模様で展望は得られなかったが母島の最高点に立てて満足感はある。晴れて眺望はさいこうと言うがやや残念!、帰路はガイドが先頭で歩く。
 下山後は弁当を調達し、ユ-ホステルに戻り、しばし休憩し、14時くろしお丸にて父島に戻る。船中は客室の椅子席にて静かに2時間を過ごす
 父島宿泊先 ペンション キャベツ ビーチ5名泊、柚子、MIZ、ワミ-、菅ちゃん、ユリちゃん、1洋室1部屋2ベツト。民宿ささもと 3名泊、KAI・SAN、フラツト、GABIBO、洋室1人部屋。
 夕食は9名全員外食/居酒屋 わらべ屋である。酒を楽しむ輩には料理の出が遅いとは感じなかつたが酒を飲まない人には不評であった。
 
2月21日(火)晴れ
 ハ-トロツクトレキング 昨日、母島航路から見えた赤いハ-ト形の断崖の頂上を目指すトレツキングだ。9時宿を出て、竹ネイチャーアカデミー女性ガイド(宇田さん)でハートロツクトレツキングに向かう。
 車は二見港に沿い走り、境浦海岸、扇浦海岸、小港海岸を経て北袋沢の休憩所兼駐車場にて止まる。ここから歩き「常世の滝」を見てから登山道に入る。森林生態系保護地域のため資格を有したガイド同行が必須でありガイド頼りで歩く。
 水を蓄えた沢筋を辿ることから始まり、中腹では湿性高木林の中を歩く。固有種、希少種、外来種などの説明を受けるも右の耳から入って左の耳に受け流しながら登る。山腹全体がワラビ帯の脇を登り、やがて最初のガジュマルに突きあたる。
 ここから多少の急登をへて衝立山298m山頂に至る。山頂と言われても山頂らしくないところでやや戸惑う。
 ここから標高50m下降したところがハ-トロツクの山頂と言うことでさらに歩を進める。いきなりト-チカが現れる。戦時中のコンクリ-ト製の防御陣地であり、米軍の無線情報を解析していたらしい。
 急下降をへて平らな乾性低木林に入るとハ-トロツクの山頂が見えてきた。ここで他のパ-テイの90才の男性を見かける。負けられないと山頂に向かうと突然、視界が全開、大海原を見下ろすハ-トロツクの山頂に出た。太平洋を見下ろす絶景だ。眼下の円縁湾を行き交う船が小さく見える。しばし太平洋に見入る。
 帰路は往路とは別コ-スを歩く。このコ-スでは戦時中のトラツクの残骸を見る。先ほどガイドが「もう一つ見所があります」というので期待していたのが横50m、高さ30mのガジュマルの大群落に遭遇した。しかも同じような群落は2つある。大きい。木登りを始める仲間たちは嬉々としている。しばし楽しむ。こんなでかいガジュマルは生涯忘れないだろう。
 帰路、またまた戦時中の車の残骸をみて下るが往路を復路として駐車場に戻る。ちょうど4時頃となり、7時間トレツキングは終わった。 
 夕食は料理店「丸丈」となる。ここは往路の船中で知りあった名古屋の歌手「平洋一」さんの紹介で基本料金2100円で酒類別料金で盛り上がりました。 
 
2月22日(水)晴れ、曇り
小笠原丸15時父島出港であるが午前中8:30から12:00まで和船にて南島に向けて、腰痛で沈没したGABIBOをのぞいて7名が参加した。
 南島ツア- (MIZ報告) 22日(水)いよいよ小笠原滞在の最終日となる。A班:ホエールウォッチング、B班:南島上陸観光の予定をしていたが、悪天候のためB班1本となる。8:30に30ft程の和船に乗船、出航する。5~6mの風の中 荒波をまともに受けながら南島に向かう。父島南西部にあるジョンビーチ、ジニービーチの岩礁の間をすり抜け南島鮫島湾の船着き岩礁に舳先を付け上陸する。
 南島はサンゴ礁の隆起と沈降によって出来た島で、小高い展望ポイントからは360°の絶景を楽しむ。特に岩山を荒波でくり抜かれた扇池は絶景で別世界に迷い込んだような美しさ。砂浜に降り奥にある陰陽池を往復し、1時間の散策後再度乗船 鯨を探しながら本島へ。高さ3m程のうねりの中3~40m先に泳ぐ鯨3頭に別れを告げ11:30下船する。
 小笠原丸15時父島出港、24時間後の23日(木)15時に東京竹芝桟橋到着予定。
 
父島出港時は港にお世話になった人たちが「行ってらっしゃい!」と手を振り見送る。さらに安全航海を祈願し見送り太鼓がうたれ、見送りを盛り上げる。さらにさらに小笠原丸に伴走する見送りの小型船が多数で、盛り上がり、ビキニ姿で船から飛び込みも見せてくれた。
 出港後、展望ラウンジで宴会となる。さすがに2時間後は船室に戻り、各自思い思いに過ごし、ある人は爆睡していた。またある人は個室を間違えて寝ていた人から蹴られた人もいた。
 
2月23日(木)晴れ
24時間の航海を無事終えて東京に戻る事が出来た。イベント、イベントの連続で、さすがに疲れました。

 
 会計報告                各自負担額
  1.船賃 おがさわら丸        68,420円
        クロシオ丸          10,500円
  2.母島 宿泊             6,900円
    ガイド料 乳房山          8,000円
  3.父島 分泊①ささもと       15,000円
        分泊②ペンション      17,600円
    キャンセル料(ミネちゃん)    (4,400円)
    ガイド料 ハ-トロツク       9,000円
    ガイド料 南島            8,000円
    キャンセル料GABIBO      (8,000円)
  4.お返し                   100円
  5.分宿①計             125,920円
    分宿②計             128,520円
   ※20日、21日の夕食の費用は各自精算で上記に計上してません。

 気ずき 小笠原旅行はすべて予約しておかないと動かない社会である事を知りました。
 
1日目
『小笠原丸』は午前11時に東京竹芝桟橋を出港しレインボーブリッジを通過
これから1000km離れた太平洋の大海原に24時間の航海だ!!


 

2日目
小剣崎山(111m)に登頂!!
26時間の船旅の疲れは感じられない



3日目
『乳房山』は標高463mで小笠原諸島の最高峰 
山頂は木々に囲まれているが展望はある


 
 
4日目
『衝立山』298m 
山頂と言っても全く展望も無くここが山頂?と言った感じ


 

5日目
扇池をバックに

 
 
6日目
小笠原ツアー最終日
山で見る御来光も良いが海で見る『日の出』も感動的だ!!


計画