火打山2,462bから妙高山2,446b縦走

 
2007年7月7日(土)〜8(日) 晴  

参加者/L加藤、SL別所、高橋(恭)、石村
増田、仁科じ、仁科あ、寺尾、遠藤
男4名、女5名 9名

 梅雨前線が南下しているわずかなチャンスに登る ということで計画していたが、幸運なことに、前線が南に停滞していて、2日間とも晴に恵まれ、いい登山が出来た。


7日(土)
 午前0時 昭島発 → 中央道、長野道 → 妙高高原 → 4時/笹ヶ峰/5時 → 9時半/高谷池小屋 → 11時50分/火打山/12時20分 → 2時/高家池ヒユッテ  所要時間9時間(計画時間6時間10分)
 
 午前0時昭島駅をアルプ交通のジャンボタクシーで出発。中央道より長野道に入り、火打妙高登山口、笹ヶ峰に着いたのは午前4時であった。
 午前5時立派な門構えの登山口を出て、歩き始める。睡眠不足でボンヤリとした頭で歩く。しばらくは木道を歩く。歩きやすい。それは黒沢の橋にまでである。そこからは12曲りの登りとなり、ぐんぐん高度を稼ぐ。
 この2日間天気はどうだろうか、高谷池ヒユッテはどんな小屋だろうか、高谷池湿原はどんなところか、頭の中は天気の事と、これからの未知との遭遇でワクワクしながら登る。
 12曲りを登り終えると、シラビソの樹林帯に入り、大自然の息吹を感じ始める。しっとりとした登山道を辿る。富士見平の分岐では強い陽射しを浴びて、本日天気よし、青空も広がっていて天気の心配ないことにホッとする。
 ここからは黒沢岳の西側を巻いていく。キヌガサソウ、コイワカガミなど高山植物が顔を出し、写真に撮るのに忙しくなる。
 やがて火打山2,462b、焼山2,408bが見えてきて、われわれ一行を迎えてくれる。
 登ること4時間半で高谷池ヒュツテにようやく辿りついた。火打山を背後にして高谷池は一面に広がっていた。今年は高山植物の当たり年ということで、ハクサンコザクラ、コバイケイソウ、ハクサンチドリ、マイズルソウ、などが群落を作り、咲き誇っているとのことであったが、その通りであった。
 高谷池、天狗の庭の湿原の際を通り、火打山に登るが、なかなかに身体が重い登りとなり、遅々と進まない。雪渓を登り、ようやく全員が火打山の頂上に立つ。12時であった。残念ながら、この時間はガスっていて展望なし。
 下りは1時間半掛かって2時近くに高谷池ヒュツテに戻り、3時から山上の宴会、ほとんど記憶がないままに就寝。




8日(日)
 高谷池ヒュツテ 6時半 → 7時10分/黒沢池ヒユッテ → 大倉乗越7時50分 → 10時/妙高山 → 12時/黒沢池/12時半 → 16時/笹ヶ峰登山口 → 入浴 → 長野道 → 関越道 → 圏央道 → 9時 昭島駅   所要時間10時間(計画時間6時間50分)
  
 午前6時半小屋を後にして、黒沢池ヒユッテに向かう。朝から快晴であり、本日も天気の心配をしなくてもいい。
 登山路の茶臼山に登ると妙高が見えてくる。迫力のある山容であり、なかなかに厳しい登りとなりそう。黒沢池ヒユッテで、あまり旨くないコーヒーを300円で飲む。
 これから妙高の外輪山を形成する大倉乗越まで30分くらいで登り、そこから下るが、ここが厳しい。ロープも数カ所かかり、急だけに落石に注意して下り、妙高のとりつきの数百b続く雪渓を登る。この雪渓は緩やかであり、アイゼンの必要もなく登れた。
 雪渓からは樹林帯の急登となり、あえぐこと1時間超で10時すこしすぎに妙高山2、445bにいたる。残念なことに昨日の火打山頂もガスっていたが、妙高山頂も雲の中で、僅かな展望しかえられなかった。午前8時くらいまでなら、雲もすくなく展望はあったが、10時ではガスってしまい残念。なぜか硫黄の臭いがして、どこかに噴気孔でもあるのか。頂上部は広い、ここよりさらに高い妙高大神のあるところまでは行かずじまいとしてしまった。
 急な下りも慎重にして、黒沢池ヒユツテに戻る。12時昼食。12時半黒沢池の脇を辿りながら帰路につく。ここも高山植物の宝庫であろう。さまざまに咲き乱れているが高谷池とはすこしばかり違うようでワタスゲなどがみられ、水芭蕉も様々に咲いていた。高層湿原をたどること1時間近くで富士見平に出た。
 事故の大半は下山時である。慎重にゆっくり下ること心がける。それにしても我々を追い抜いていくパーティは早い。目もいいだろうし、足も強いのだろう。どんどん追い抜かれながら笹ヶ峰まで下り、帰りのジャンボタクシーに乗ったのは午後4時すぎであった。
  
 (記:加藤)      

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